「自助グループ活動の国内外の動向」
不妊症看護認定看護師の資格取得を目指す皆さんに向けて、講義をさせていただきました。
主催:認定看護師教育課程 - 聖路加看護大学 看護実践開発研究センター
開催日:2012年7月28日(土)
担当者の感想
光栄なことに、本年度もお声掛けいただき、講義をさせていただきました。概要をレポートいたします。
皆さんは、不妊症看護認定看護師さんをご存知ですか?
もし知らない方がいたら、もったいない! この機会にぜひ知っておいていただきたいと思います。
私が初めてこの『不妊症看護認定看護師』という存在、資格制度を知った時には本当に嬉しくて、そして「もっともっと多くの人に知ってもらいたい!」と思ったことを今でもよく覚えています。
(Fineのスタッフブログ「名古屋おしゃべり会、終了!」にも書きました)
その時はまさか、その授業の講義にFineがお声掛けいただけるなんて、夢にも思っていませんでした。しかし「患者さんの声を聴きたい」とおっしゃってくださり、講義をさせていただくことになったのです。本当に嬉しく、ありがたいことだと思います。
今年は9名の方が認定を目指してがんばっていらっしゃるそうです。その方々に加えて、何と昨年の受講生の皆さんが、もう認定は取っていらっしゃるというのに、聴講生として数名参加してくださいました! これにはびっくり。何とか期待にお応えする講義にしなくては…できるかな…と、ドキドキしてきました。
講義内容はタイトル通り「国内外の自助団体の活動」です。私たちFineは、「フィンレージの会」さんとともに「iCSi」という不妊患者団体国際連合に所属しています。その会議の内容を含み、海外における患者団体の活動とはどのようなものがあるか、そしてそれが国内の患者団体や不妊治療環境にどのような影響を与えているのか、などをお話しさせていただきました。また国内の活動として、Fineが行なっていることのご紹介、さらに今回は、「経済的負担に関するアンケート」結果に加えて、新しく実施した、「病院選びのポイントアンケート」の結果をお伝えしました。実はこのアンケートは終了したばかりだったため、ギリギリまでグラフ作成などに時間がかかってしまい、間に合うかどうかの冷や汗ものだったのですが、担当スタッフの協力でなんとか完成。その甲斐があって、皆さんからとても興味を持って聞いていただき、またご質問などもいただいたりして「ああ、よかった~」と胸をなでおろしました。
それにしても、毎年不思議に感じるのですが、こちらの受講生の皆さんには「初めまして」の方がほとんどなのに、そんな気が全然しないのです。終始穏やか和みムードで、あったかさを感じます。「そうそう、病院に通っていた頃からずっと頼りにしていた『白衣の天使』の皆さんだもんね」と、いつもしみじみ思います。やっぱり看護師さんって私たち患者のスーパーサポーターです!
写真は終了時に全員で撮った集合写真(すでに資格を取得されている皆さんも入っています)。来年の春には認定試験が実施されるそうです。
皆さんそろって合格されることを、Fine一同、心から応援しています。
(担当:松本亜樹子/Fineスタッフ)
今回の講義内容についてご意見、ご感想(抜粋)
・患者さんの生の声の集計結果を聴くことができ、とても興味深かったです。
・ もっと患者に寄り添える看護師をめざして尽力したいと思います。
・ 内容がとても分かりやすく、患者さんの気持ち(本音)が具体的に知ることができてよかったです。
・ アンケートの内容、どんな対応をすれば患者さんが嬉しいのか、また、どんなことをしてほしくないかなどを知りたかったです。
・ 新しいデータを知ることができて、今後の参考にしたいです。
今回の講義を受けて、あなたの中で何か変化はありましたか?(抜粋)
・ 患者さんの心の動きに「ビンカン」に、日々の業務を行なっていきたいと思います。
・ 妊娠率ばかりを重要と捉えがちなクリニックからすると、今回のアンケートの内容はとても勇気をもらいました。
・ 接遇などソフト面の改善に力を注ぎたいです。
・ 看護師も楽しい雰囲気づくりに気を付けていきます。
・ 看護師を身近に感じていてくれる、頑張らねば!と思いました。
今回の講義内容についての5段階評価