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2012年度(第7期)生殖心理カウンセラー養成講座

「不妊治療体験者としてお伝えしたいこと」

不妊体験者への心理援助を学ぶ「生殖心理カウンセラー養成講座」で、体験談や心理サポートの必要性などについてお話ししてきました。

主催:日本生殖医療心理カウンセリング学会 

開催日:2012年8月26日(日)

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担当者の感想
不妊治療の体験者として、またピア・カウンセラーとして、生殖心理カウンセラー養成講座でお話しさせていただきました。
お話しするうえで心がけましたのは、不妊の心理について体験やエピソードを交えながらイメージできるようにすること、そして、講座カリキュラムの中で学ばれてきた理論と体験者の言葉が結びつくように、各段階の心の動きを丁寧にお話しさせていただきました。
また体験者として、どのようなサポート(心理的サポート、情報提供)が必要と考えているのか、それが患者になぜ必要なのかということもお伝えしたいことでした。不妊治療を受けることが、もしかしたら以前に比べ特別なことではなくなってきているように感じる今日この頃ですが、患者の心理的な負担が減っているわけではありません。「後悔しない治療のために何が必要なのか」を考える時間を提供できていましたら、うれしく思います。
少人数の講座でしたので受講者の方々との距離も近く、一言も聞き漏らすまいという視線がとても熱く感じました。また、たくさんご記入いただいた感想が有難く、拝見しますと、どの部分に関心をもっていただけたのか、もっと聞きたいと思われることが伝わってきました。
これからも一人でも多くの方々に患者支援に関心をもっていただき、強力なサポーターとなっていただけるよう、声を届けていきたいと考えております。
(担当:中辻 尚子/Fine公認ピア・カウンセラー)


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今回の講義内容についてご意見、ご感想(抜粋)
・気持ちだけでなく生活や仕事についても具体的な経過を聞かせていただき、ありがとうございました。
・体験者としてのお話とピアカウンセラーとしての視点に両方からお話が伺えてよかった。
・不妊治療体験者に方のお話を伺うのが初めてのことでしたが、大変分かり易く理解できる構成でした。
・「母の日」にエピソードでは、胸が押しつぶされるような感情になり、切なかったです。
・もっと具体的に聞かせて頂きたい部分も多かったです。
・とても具体的でよく伝わりました。

今回の講義を受けて、あなたの中で何か変化はありましたか?(抜粋)
・カウンセラーとして何ができるか、何を大切にしなければいけないかを改めて考える機会になりました。
・不妊体験者の一つの生き方を知ることができたのは、今後の自分の臨床にとっても貴重なものになると思います。
・不妊治療の具体的な進み方や細やかな感情の動きまでも教えて頂き、想像もつかなかった患者の方々のイメージがかなり鮮明になりました。
・患者さんが先輩のお話をきけると本当に支えになると思いました。
・当事者の方がカウンセリングを気軽に受けられるようなシステムつくりを行っていきたと改めて感じました。

次回はどのようなものを望みますか (抜粋)
・心理カウンセリングの実際を教えて頂きましたが、また機会がありましたら、お願いしたいです。
・特にしんどかった時期について、そこからの変化をもっと細かく。
・不妊体験や受け止め方はひとりひとり違うと思いますので、いろいろな人の声を聞きたい。
・今回のような体験を通しての話など。

参加者へのアンケート(今回の講義内容についての5段階評価)

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Fine (2013年1月17日)

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