「妊活中の生活と気持ちの持ち方について」
不妊症で悩む患者、家族、医療スタッフの方々などを対象とした不妊症セミナーで、当事者の立場から、治療している人に対するメッセージをお話しさせていただきました。
主催:熊本生殖医療研究会
共催:片岡レディスクリニック
開催日:2013年6月9日(日)
担当者の感想
毎年開催している「不妊症セミナー」の今年のテーマは「パパ・ママになりたい人のための~いのちをめぐる現在・過去・未来」でした。
はじめに片岡レディスクリニックの片岡院長先生による基調講演があり、その後に「妊活中の生活と気持ちの持ち方について~不妊体験者からのメッセージ」というタイトルでお話をさせていただきました。
片岡先生の基調講演では、「これからの不妊治療」と題する治療の基本についてのわかりやすいお話が前半で、後半は「いのちをめぐる現在・過去・未来」というタイトルで、当事者が一番聞きたい、年齢と妊娠率の関係や、卵子の老化について、さらにそこで行なわれている最先端の治療方法についてのお話がありました。
今、ちまたで話題の卵子提供、出生前診断の話題などは新聞記事を取り上げ臨場感たっぷりにお話ししてくださいました。新聞記事には書かれていない事柄や、具体的な数値をもとに、医師の立場からのお話なども聞くことができ、私自身とても勉強になりました。
続いて私からは、10年に及ぶ不妊治療体験とピア・カウンセラーとして活動している現在についてお話しした後、不妊治療をしているときに陥りやすい心理状態やそれに対応するのに必要な心構えなどについてお伝えさせていただきました。
ご夫婦での参加も多くみられ、「不妊治療は夫婦でするもの」という考えが一般的になりつつあるなということを強く感じました。また、看護を学ばれている学生さんも参加いただいていたとのことで、「ここで聞いた患者さん(治療体験者)の声はこころに残ると思うよ」とおっしゃっていただいた片岡院長先生のお言葉が胸にしみました。
7年という長きにわたって続けられているセミナーで、定員150名がほぼ満席でした。皆さん熱心に聴いていただけたのが印象に残っています。
ご準備いただいたスタッフの皆さま、ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました。
(担当:堀田敬子/Fineスタッフ)