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平成25年度鹿児島県 「女性の健康相談従事者研修会」

「当事者が望むサポートとは」

鹿児島県内の不妊相談に関わる保健師や病院職員の方へ、当事者が求める支援や相談に必要なコミュニケーションスキルの講義をしました。

主催:鹿児島県保健福祉部子ども福祉課 

開催日:2013年8月29日(木)

130829.png担当者の感想
2009年、2011年に引き続き、鹿児島県主催の相談従業者研修会にお声掛けいただき、不妊当事者のサポートについての講義をさせていただきました。
リクエストをいただいたのが、「当事者の悩みについて」、「Fineで行なっているカウンセリングについて」「当事者が求める対応やサポートについて」という内容。今回これにお答えしたいと準備したのは、Fineが以前実施した「医療従事者とのコミュニケーションアンケート」と、「三つの切り口から考える当事者の悩み」そして対応では「コミュニケーションスキル」の中から「承認」と「聴く」を、エクササイズやワークも交えてお伝えしました。講義のところでは、事前に鹿児島県さんのほうで配布資料用にスライドを印刷してくださっていたので、参加者の皆さんはメモに追われることなく、じっくりと聴いていただけてよかったです。またワークやエクササイズでは、あちこちで笑いが起きたり、話が止まらずに盛り上がったりなど、皆さん楽しみながらご参加いただけたようで、ホッとしました。
質疑応答でもたくさんのご質問をいただき、途切れないほどでした。これだけ多くの方が、不妊当事者のサポートのためにこんなに一生懸命取り組んでくださっているのだと思うと、嬉しくてありがたくて、胸が熱くなりました。
Fineの活動を始めて知りました、と言って、応援の声掛けも多数いただき、ありがたかったです。これからも私たちも当事者としてできる限りのサポートをしていきたいと思います。
(担当:松本 亜樹子/Fineスタッフ)

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■今回の講演内容についてご意見、ご感想(抜粋)
・不妊当事者の時間軸、コミュニケーションスキル「承認」聴き方のポイント演習等を通して、自分なりのフレームを作って聴いている現実や等を再確認し、支援対話の必要性を実感できた。
・Fine設立の背景には、治療への思いを強く持った人が集まってできたということには、すごく感動しました。
・不妊治療の自己決定への支援、思い、コミュニケーションスキルまで学べ、とても有意義でした。
・不妊治療助成の対応していますが、対象者に対してどのような関わりをするべきか、よく分かりませんでしたが、大変参考になる内容でした。

■今回の講義を受けて、ご自身の中で変化はありましたか?(抜粋)
・聞く姿勢、改めて気づかされることがありました。自分のフレーム、なくして傾聴しようと思いました。
・コミュニケーションの取り方、「きく」ということを実際にやってみて、意識が変わったと思います。すごく勉強になりました。
・「不妊」から相手を思いやる心や対話のスキルまで、改めて考えることができる講義でした。“妊娠”が当たり前じゃないこと、“不妊”は単なる事実であって、誰かに慰めてもらうことでも恥ずべきことでもないこと、といった大切な考え方が持てました。
・不妊について、あらためて考えることができ、良かったです。また、どんな相談事にも活かせる内容だと思うので、活用したいです。
・相談への対応に不安がありましたが、話を聴こう、受けとめようという気持ちでお受けすれば大丈夫と思えました。

■次回はどのようなものを望まれますか (抜粋)
・もっと深くチューニングについて理解していきたいです。自分の中をからっぽにして、ただ相手のことを受け入れるって、自分に中ではできていないなーと思いました。いつもきっとこう思っている、こう考えているといろいろ考えてしまうんです。なぜなのか分かりませんが。存在承認すてきです。私もまず、自分で自分のことを存在承認できる女性になりたいです。そして周りの人のことも大事にしていきたいです。
・アンケート調査や生の声、どのような傾向があるなど、非常に参考になります。相談窓口を担当する者が配慮しなければならないことなど、より詳しく学べたらと思います。
・妊娠をゴールだと思って子育てに至ったケースの事例について、もう少し詳しく聞きたいとおもいました。

【今回の講義内容についての5段階評価】

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Fine (2013年10月23日)

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