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鹿児島リプロダクション懇話会

「不妊当事者が求めるもの」

鹿児島県内外の生殖医療に携わる医療従事者の皆様へむけて「当事者が求めるもの」というタイトルで講演をしました。

主催:鹿児島リプロダクション懇話会 

開催日:2013年9月28日(土)

130928-3.png担当者の感想
 鹿児島県の生殖医療に携わる医療従事者の方を対象とした懇話会にお声掛けいただき、「不妊当事者が求めるもの」というタイトルで講演をさせていただきました。
当日、会場内は県内外からお集まりくださったという医師、看護師、胚培養士、心理士、また受付事務の方など、日頃生殖医療に携わっていらっしゃる皆さまで、満席状態。こんなに多くの方が「不妊当事者」の話を聴くために集まってくださったのだと思うと、それだけで嬉しくて、感激しました。
この日の講演内容にリクエストいただいたのは、患者が求めるコミュニケーション、また不妊治療を受けている患者の心理について、でした。
Fineが行なったアンケートの中から、私たちが通称「転院アンケート」と呼んでいる『病院選びのポイントアンケート』の結果をご紹介し、それを踏まえ、患者は病院に対して、いったいどのようなことを望んでいるのか、また、転院するきっかけや、決め手はいったいどういうことなのか、ということをお話しさせていただきました。
皆さまとても熱心に、メモをとりながら聞いてくださっていました。講演が終わってから「質疑応答」の時間になり、そこでもいくつかご質問をいただいたのですが、驚いたのがその後の懇親会でした。
参加者の皆さまが、次から次にご挨拶にいらしてくださり、それぞれの方がいろんな質問をしてくださったのです! 通常懇親会でこんなにも沢山の方とお話したりすることがありませんでしたので、皆さんがグループごとに来てくださって、日頃の診療における患者対応についてや、患者の気持ちについてなどを真摯に尋ねてくださるのがとてもうれしくて、私も夢中になってお話をさせていただき、あっという間に時間が経ってしまいました。
初めてお声掛けいただいた懇話会でしたが、鹿児島の医療者の皆さまの、不妊患者に対する熱い思いに触れることができ、とてもよい時間をすごさせていただきました。

(担当:松本 亜樹子/Fineスタッフ)

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                           【松田ウイメンズクリニック 松田和洋院長と松本】


■今回の講演内容についてご意見、ご感想(抜粋)
・今年から培養士として働かせて頂いているのですが、医療者からの不妊治療についてしか今まで見ていなかったので、当事者からの意見等を知ることができて、とても勉強になりました。
・不妊治療施設で働くスタッフとしてもっておくべき心得、知っておくべき患者様のキモチをたくさん勉強させて頂きました。本当に有難うございました。
・納得のいく治療。”ゴールとルートを共有する”。とても印象に残りました。何が”Happy”なのか、それは当事者が決めるもの、患者さん自身がそう思えるように、患者さんと関わっていけたら、と思います。ありがとうございました。
・日常、患者様と接する中で、患者様が実際どのような気持ちで治療を受けられているのか知る事が出来、今後の業務に活かしていきたい。受付事務として、患者様とDr. Ns.の橋渡しが出来たらいいなと思う。

■今回の講義を受けて、ご自身の中で変化はありましたか?(抜粋)
・不妊経験者の立場になって、これから少しでも理解して関わっていきたいと思いました。
・患者様が何を望んでいるか、もっと知ることができるような、患者さんが要望をきちんと伝えることができるような治療環境をつくっていきたいと思った。
・患者様方の思いがよくわかりました。患者様方の「不」の気持ちを少しでも取り除いてあげられるよう、私達に出来ることを今一度考えてみようと思います。
・不妊治療の「結果」がどういうものか、変わりました。
・結果というのは全てが妊娠したか、しなかっただけではないことだと感じました。やはり、結果というものは大事だとは思いますが、それだけではなく、ご夫婦の思いを受けとめることが第一だと感じました。

■次回はどのようなものを望まれますか (抜粋)
・今後の業務にすごく役立てられる事ばかりで勉強になりました。再度、このような講演がありましたら、ぜひ参加させて頂きたいと思います
・また一歩ふみ込んだアンケートをお願いします。声も話し方もとてもやさしく聞きやすい講演でした。
・具体的にどんな対応が患者さんにとって辛いのか、色々と又聞いてみたいです。

 

【今回の講義内容についての5段階評価】

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Fine (2013年10月15日)

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