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不妊鍼灸ネットワーク研修会

「当事者ニーズとコーチングコミュニケーション~支援対話の視点から~」

不妊鍼灸に携わる鍼灸師の先生方の研修会で、当事者ニーズと、コミュニケーションのポイントについて、ミニワークも交えた講義を実施しました。

主催:不妊鍼灸ネットワーク 

開催日:2013年9月22日(日)

130922.png担当者の感想
不妊鍼灸ネットワークは「不妊鍼灸を、正しい形で普及啓発すること」を設立目的に掲げ、不妊に悩む当事者のために、鍼灸の技術のみならず、不妊治療のことや、患者の心情まで、幅広く熱心に勉強をされている鍼灸院の先生方が作られた団体です。
全国から有数の鍼灸院が登録をされているのですが、そこに登録するために、厳しいガイドラインを策定していらっしゃいます。これも「患者様が安心して不妊鍼灸にかかれるようにするために何かできることはないか(当該ホームページ「ごあいさつ 不妊鍼灸ネットワーク会長 中村一徳」より抜粋)」と話し合いを重ねられた結果、とのこと。患者にとって、とても安心できるし、何より「患者のために」と考えてくださっていることが、とても嬉しく感じます。
この日は掲題をリクエストいただき、約2時間の講義をさせていただきました。
限られた時間であるにも関わらず、リクエストにお応えするとなると盛りだくさんの内容で、参加者の皆さまがお疲れになるのでは・・・と心配していましたが、皆さま最初から最後まで、とても熱心に参加されていて、ワークも楽しんでくださったようで、ホッ。
日ごろの診療やスタッフ育成にも役立てていただけるよう、コーチング、コミュニケーションのスキルもお伝えし、私の講義を終了しました。
続いては、山王病院リプロダクションセンター 国際医療福祉大学大学院 生殖補助医療胚培養分野講師 胚培養士の猪鼻達仁先生のご講義です。内容は1)胚培養法と胚評価の実際 2)卵細胞質内精子注入法の実際 3)胚移植の準備、胚凍結保存・AHAの実際 という、胚培養に関する専門的な内容でした。驚いたのは、参加者の先生方が、生殖医療の専門的なことにとてもお詳しく、質疑応答の際のやりとりも、まるで医療の研究会や学会のように、専門用語もポンポン飛び出したことです。鍼灸院の先生方が、鍼灸の技術のみならず、最先端の治療や、患者の心理について、日頃から真摯に取り組んで学んでいらっしゃることが伝わってきて、感激しました。この日は北は北海道、南は九州と、全国から参加されていました。身近にこのようなサポーターがいることは、とても心強いことだなぁと、嬉しくなりました。
(担当:松本 亜樹子/Fineスタッフ)

 

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■今回の講演内容についてご意見、ご感想(抜粋)
・普段診療で患者さんと話している時のことを、すごく思い返しました。不妊治療・ゴール・Happyについては、考えて悩むことも多かったので、今日聴けてうれしかったです。
・治療は総合的に行うべきと思っていますので、その一端となる内容で本当によかったです。ありがとうございました。
・治療技術とはまた別の会話の技術を学ばせて頂けたと思います。
・コーチングという手法を知り得たことは非常にプラスになりました。

■今回の講義を受けて、ご自身の中で変化はありましたか?(抜粋)
・聴くという事ができているかどうか、確認しながら治療にあたりたいです。
・患者さんの話しを聴いているつもりになっていることに気がつきました。ありがとうございました。
・自分の身の回りの人をもっと大切にしたいと思いました。
・マインドで聴くことの大切さを改めて感じました。

■次回はどのようなものを望まれますか (抜粋)
・コミュニケーションの実技
・コミュニケーションスキルをさらに深める内容の講義があれば聞いてみたいと思わされました。
・今日の内容をもっと深く聞いてみたい。

 

【今回の講義内容についての5段階評価】

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Fine (2013年10月21日)

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