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第25回茨城不妊臨床懇話会

「不妊当事者の方の、私たちに対する思いを知ることができました。日々の診療に役立てたいと思います」(参加者の感想)

不妊カップルの心理とサポートについて

共催:茨城県    茨城県不妊専門相談センター  茨城県産婦人科医会

開催日:2013年11月24日(日)

131124-3.png担当者の感想
年に2回、定期的に開催されている茨城県の「市民公開講座」と「不妊臨床懇話会」で講演をさせていただきました。
午前中の「市民公開講座」は、広く一般の方を対象とした講座で、毎回多くの不妊に関心のある方が参加されます。
今回も、日曜日の朝早くからの開催だったにも関わらず、カップルや女性の方など、多くの方が参加されました。
公開講座では、東京医科大学産婦人科学教室 主任教授の井坂恵一先生による「不妊症をなおす安心安全な治療と手術~不妊症をもたらす子宮内膜症のロボット手術~」という講演。ダヴィンチという、まさにロボットのような機械を使っての手術の様子を動画で見せてくださってのお話は興味深く、技術の進歩が医療の進歩につながっていることを実感しました。また、聖マリアンナ医科大学産婦人科学教室 教授の鈴木直先生による「がんに負けない未来の不妊治療~未来の不妊治療 卵巣組織凍結・移植(妊娠をあきらめないがん治療)~」では、女性に多い乳がんや卵巣がんになった場合でも、治療をして妊娠できる可能性がここまで広がっていることを知り、心強く思いました。
私は午前・午後とも「不妊カップルの心理とサポートについて」というタイトルでお話をさせていただきました。
午前中は一般の方に向けて、不妊の時系列の心理とサポート体制についての話。今では自治体から企業、市民活動までさまざまなサポートがあり、特にカウンセリングについては種類別に相談できる内容も違ってくるので、上手に活用していただきたいこと、さらに不妊治療中の心の持ちようなどについて、体験者としての経験も交えてお話ししました。
午後は医療者の方に向けて当事者の心理と、Fineで以前実施した「医療者とのコミュニケーションアンケート」の結果を踏まえ、当事者が望むサポートについてなどをお伝えしました。
午前、午後とも皆さまに熱心に聴いていただき、不妊に対する関心の高さや真剣さを感じましたし、懇親会では医療者の皆さまから「患者さんの気持ちがわかった」「自分も覚えがあって、なるほどと思った」などのお声掛けをいただき、とてもうれしく思いました。
お声掛けいただきました小塙医院・つくばARTクリニック理事長の小塙清先生、銀座ウィメンズクリニック名誉院長・鈴木秋悦先生はじめ座長の労をお取りくださいました小塙医院 不妊カウンセラーの青山詠子先生、ご準備に携わられたみなさまに感謝申し上げます。ありがとうございました。

(担当:松本亜樹子/Fineスタッフ)

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Fine (2013年12月 5日)

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