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2013年度(第7期)生殖医療相談士養成講座

「私の体験をふりかえって(過去そして現在)」

私自身の治療体験談に加えて、治療施設で体験した辛かったこと、また心和んだこと等についてお話ししました。

主催:日本生殖医療心理カウンセリング学会 

開催日:2013年12月1日(日)

 

DSC01274.png担当者の感想
私が講演させていただいたのは、日本生殖医療心理カウンセリング学会主催の生殖医療相談士養成講座での最終日でした。最後に不妊当事者の体験談を受講生に聞いていただくというプログラム。受講生の多くが看護職の方でしたが、受付事務、鍼灸師、エンブリオロジスト(胚培養士)といった方々もいらっしゃいました。
事前に医療関係者の方々が多いとうかがっていましたので、少しでも当事者の心が伝わればという願いを込めながら、私自身の治療体験及びその時期の心理状態や、あきらめ時をどのように迎え、その後どのような気持ちで子どものいない人生を歩き始めたかなどについてお話しさせていただきました。 それに加え、治療をしていた時期にクリニックで体験し た辛かった点、心和んだ点などについても講演内容に含みました。

講演中は、聴いてくださっている方々お一人おひとりとアイコンタクトが取れたのではないかと思うほど、みなさん真摯に耳を傾けてくださいました。その真剣な眼差しが今でも強く印象に残っています。
講演後にアンケートをお願いしましたが、みなさん積極的にご記入くださり、その内容を拝見すると、「今通われている患者さんの支えになりたいと強く思いました」「一人ひとりの背景や思いにきちんと心を留めて向き合っていかなければならないと実感しました」「優しく接するように心がけたいと思います」等々、想像していた以上にみなさんの心に当事者の気持ちが届いたようで、それが何より嬉しかったです。
私の体験が活かされた空間に、改めて感謝いたします。ありがとうございました。

(担当:岩永恵美子/Fine公認ピア・カウンセラー)


今回の講義内容についてご意見、ご感想(抜粋)
・治療を終了した後の方の話をなかなか聞く機会がなかったので、初めて聞いて、すごく心に響きました。本当にいろいろな歴史、エピソードがあると思いました。
・ ご自身の体験を話されることはとても勇気のいることですし、大変なことも多々あると思うのですが、聞かせていただく側としては感じるものが非常に大きく、理解できました。お話しいただけたことに感謝しています。 
・ 体験者ならではの気持ちがすごく伝わってきました。話をしていて辛いであろうことも冷静に表現されていて、とても胸に響くものがありました。
・ 私達医療者は、いつもの流れの中で気づかないことも多く、患者さんがどのようなことで傷つき、不安に感じ、揺れ動いているのかを知りました。

今回の講義を受けて、あなたの中で何か変化はありましたか?(抜粋)
・ 自分には何ができるのだろうか・・・ということを、もう一度じっくり考えていきたいと思いました。
・ 一人で産まれてくるけれど、決して一人ではない。周りの人に感謝することの意味。
・ 毎日毎日100名以上の方が通院されてくるため、ひとりひとりを”個人“として認識することを忘れていたなと気づかされました。それぞれたくさんの想いを抱えて通院されていることを再認識できました。
・ 忙しくても一人一人の患者さんを大切にしてあげたい。そして患者さん一人一人をしっかり見てあげたいと強く思いました。

次回はどのようなものを望みますか (抜粋)
・ 治療の終結をどう考え、どう向き合っていったらよいのかを患者目線で知りたいのと、医療従事者としてどう携わっていったらよいのか考えてみたい。
・ やはり体験に基づくお話しが一番かと思います。患者さんがどんなことを思っているのかもっと知りたい。
・ 不妊治療後のそれぞれの方の生き方など、おしえてもらえると有難いです。
・ ケーススタディのような、実際こんな相談があり、このようなカウンセリングをした、というような情報を得たいと思いました。
・ 不妊治療を受けている夫の話を聞いてみたいです。

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Fine (2014年1月26日)

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