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福島県立医科大学医学部 人間科学講座 臨床倫理「生殖補助医療の諸問題」

「技術と心の両輪を大切にした医師を目指したいと思いました」(参加者の感想)

福島県立医科大学で、臨床倫理の講義を行ないました。

主催:公立大学法人 福島県立医科大学 

開催日:2013年12月13日(金)

131213.png担当者の感想
福島県立医科大学で、4年生の皆さんに講義をする機会をいただきました。
今回お声掛けくださった、福島県立医科大学医学部人間科学講座 教授 藤野 美都子先生から事前にいただいた「講義概要/方針等」を拝見すると、「患者および家族の立場を理解したうえで、日々の医療に従事する姿勢を受講生が学ぶことができる場としたい」と書かれてあり、医療技術だけではなく、患者に寄り添う心をも育もうと力を注がれていることに大変感銘を受けました。
そのご趣旨にお応えするためには、大学4年生という若い世代のドクターの卵の皆さんに、どういったことがお伝えできるだろうと考えて、講義の目的を3つに絞り、準備を行ないました。その3つとは「現状を知っていただく」「想像力を高めていただく」「患者の視点をプラスしていただく」です。
これまでFineで実施した「不妊治療施設とのコミュニケーションアンケート」や「病院選びのポイントアンケート」の結果から、主にドクターに関わる部分などをお伝えし、更に患者の負担や心理を踏まえ、時系列のシーンでの患者の気持ちを考えていただくワークやグループディスカッションも交えて進めました。

おりしも週明けには大事な試験を控えるというタイミングだったそうで、生徒の皆さんは落ち着いていないかもしれない…とお聞きしていましたが、皆さん熱心に取り組んでくださり、ディスカッションでの意見や質疑応答でも、非常に鋭い意見が出て、患者の気持ちを真摯に考えてくださっていることが伝わり、とても感激しました。
感想のコメントも嬉しいものをたくさんいただき、「また来年も講義を」と言っていただくなど、準備に時間をかけた苦労も吹き飛びました。
今日お会いした皆さんが、患者の視点も併せ持った素晴らしいドクターとして活躍される日を楽しみにしています。

(担当:松本亜樹子/Fine スタッフ)

■今回の講演内容についてご意見、ご感想(抜粋)
・今後も患者さんの気持ちを汲み取ることができるよう努力していくとともに、将来医師となった後も、忘れることなく患者さんに接していきたい。
・非常に親しみやすい講義をしてくださって、とても楽しくわかりやすい内容でした。
・幸せのカタチはひとつではないんだなと思いました。もし患者さんの不妊治療が前向きではなく後ろ向きだと感じたときは、今日の話を思い出して、私なりに患者さんと話し合っていけたらと思いました。
・医師、患者、その周りの人にとっての医療のゴールというお話にとても興味を感じた。医師としての側面から見えるゴールと患者にとってのゴールが常に一つとは限らないという考えに驚いた。
・Happyとゴールの話はよく覚えておこうと思います。期待に応えられるような医師になれるよう頑張ります。


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Fine (2014年1月10日)

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