「不妊について、気持ちとケア」
不妊のことで悩みを持つ女性を対象に行なわれたセミナーで、ピア・カウンセラーが体験談をお話しし、その後のおしゃべり会で進行役を務めました。
開催日:2014年5月21日(水)
担当者の感想
神戸市の男女共同参画センター様ではリプロダクティブヘルスの観点から女性のこころとからだの健康保持と支援を行なう趣旨で「女性のためのからだとこころシリーズセミナー」を開催されており、女性のための自己表現セミナー第1回で「不妊について、気持ちとそのケア」というタイトルで講座を担当させていただきました。
神戸の男女共同参画センター様で不妊のことを扱う講座はこれが初めてとのことで、担当者さまとセミナーの企画内容や参加対象者についていろいろとご相談させていただきました。「不妊」ということについて悩んでいらっしゃる方、関心を持たれている方など、少しでもヒントをお持ち帰りいただければと思い、参加対象者を不妊当事者に限定せずに設定していただきました。その結果、不妊治療当事者以外にも、娘さんが治療中のお母さまから、婦人科クリニック勤務の看護師さんなど様々な方にご参加いただきました。
体験談では、治療を始めたきっかけから、仕事との両立での悩み、治療だけの生活に入ってからの苦しみ、治療終結の結果から今に至るまでの気持の変化などについてお話しさせていただきました。またカウンセラーとしての体験から、治療を乗り切るための気持ちのケアのポイントについてもお話しさせていただきました。
その後のおしゃべり会では、治療を始めた初期の方と高度生殖治療中の方に分かれていろんな気持ちを話し合える場を持ちました。人数的に偏りがあるかと心配しましたが同じ割合でグループ分けができ、時に笑いも起きるなど和やかな会になりました。「同じ気持ちを分かち合うことができてよかった」「周りに治療の話ができる人がいなくて今日は良かったです」「話すってやっぱり大事だなと思いました」など、終了後に感想をいただけました。
不妊は、なかなか周りに打ち明けられず一人でがんばってしまいがちです。でもいろんな人と気持ちを共有できることは治療を前向きに乗り切るうえで、大きな助けになると思います。
私たち当事者にとっては、公共の場でこのようなセミナーを企画してくださることはとてもありがたいことだと感じました。
(担当:堀田敬子/Fine公認ピア・カウンセラー)