担当者の感想
山口県産婦人科医会様に初めてご依頼をいただき、研修会で講演させていただきました。このような医療従事者の皆さまの研修会という貴重な場に、当事者にお声掛けいただけるのは、とてもありがたいことです。
実は山口県は不妊治療の助成に力をいれていらっしゃる県で、現在、体外受精など国の特定不妊治療費助成制度はもちろん、それ以外の治療の「人工授精費助成制度」や「一般不妊治療費助成制度」(タイミング法など保険適用のもの)まである、日本でも数少ない県です。これは患者にとってとてもありがたいことだな~と、以前から嬉しく思っていました。
(参考:http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cms/a15200/boshi/shien.html)
通常「産婦人科医会」というと、その県の産婦人科の医療従事者の皆さまが集われる会なので、私はとても緊張する場であるのですが、当事者にやさしい制度がある県であること、また今回お声掛けくださった先生をかねてから存じ上げていたこともあり、なんとなく少しだけホッと落ち着いた気持ちで会場に向かうことができました。
当日は、過去に実施したFineのアンケートの結果から「患者が求める医療施設」について、また「当事者の負担とカウンセリングの必要性」についてなどを、自分や仲間たちの体験も踏まえて、お話しさせていただきました。平日の実施にも関わらず、医師や看護師、また胚培養士や保健師の方などがお集まりくださり、皆さまとても熱心に話を聴いてくださいました。
質疑応答では「患者への声掛け」や「こういったケースの対応は?」などについてご質問をいただき、皆さまが普段から通院患者さんに対していろんな思いをお持ちなのが伝わってきて、感激しました。
終了後、一人の女性が近づいてこられて、「私、不妊症看護認定看護師の(教育課程の)研修で松本さんの講義を受けたものです。おかげさまで試験に合格しました!」と報告してくださいました。今年の1月の講義を受講された方が、私を覚えていてくださったのです。とても嬉しかったです。
今回このような素晴らしい機会を作ってくださった山口県産婦人科医会会長、藤野産婦人科医院の藤野俊夫先生、座長をしてくださった山口県立総合医療センターの中村康彦先生、お声掛けくださった済生会下関総合病院の高崎彰久先生はじめお世話になった皆さまに、心から感謝しています。
(担当:松本亜樹子/Fineスタッフ)