不妊治療中の心の葛藤と、それに対する向き合い方
福島県主催の「ふくしま不妊セミナー」にて、不妊治療中の心との向き合い方や仕事と治療の両立について体験談をお話しさせていただきました。
開催日:2014年9月20日(土)
担当者の感想
昨年に引き続き、今年度の「ふくしま不妊セミナー」にお声かけいただきました。
当日は16名の方にご参加いただき、ご夫婦での参加も3組いらっしゃいました。
セミナーは、最初に、福島県立医科大学 医学部産科婦人科学講座 医学博士 菅沼先生より「後悔しない選択をするために-ご夫婦で共に、知り・考え・選んで頂くために-」と題した講演で、加齢による卵子や精子の老化について、夫婦にあった治療や病院の選択について丁寧なご説明がありました。
そして私からは、「不妊治療中の心の葛藤と、それに対する向き合い方」と題して、Fineの紹介と体験談発表の後、おしゃべり会を実施させていただきました。
体験談発表は、ステップアップするときの自分の気持ちや夫婦間の気持ちの共有の仕方、クリニックを選択するときの気持ち、仕事との両立の仕方などについて、皆さんが前向きな気持ちになり少しでも元気になっていただけるように思いを込めてお話ししました。
おしゃべり会は、2グループに分かれ、カップル参加の方はご主人にもご参加いただいて実施しました。最初の自己紹介の時には、皆さん少し緊張気味のようでしたが、テーブルに用意されたお茶やお菓子を頂きながらお話しするうちに、次第に表情が柔らかくなり、とても和やかな会となりました。
それは、ご自分たちの思いを言葉にすることで気持ちが整理できたり、他の参加者の気持ちを聞いて共感したりできたことで緊張が取れていったからかもしれません。皆さんは、治療に対する想いや、ご夫婦でどのように協力しあっているか、職場での人間関係など、普段は周囲の人やパートナーにも伝えにくい気持ち、感謝の気持ちなどをお話しされていました。
参加者の皆さんからは「心との向き合い方に共感した」「またがんばろうと思った」「話せる場があって良かった」などの声をいただきました。
おしゃべり会終了後も参加者同士で情報交換されている様子を拝見し、今回のセミナーが「新しいつながり」を作るきっかけになったのではととてもうれしく思うと同時に、自分は孤独じゃないということをも実感いただいたのではないかと感じました。
このような貴重な場を設定してくださった福島県の関係者の皆さま方に、改めて深く感謝申し上げます。
(担当:野曽原/Fineスタッフ)