夫婦で向き合う不妊治療~始めるとき・続けるとき・やめるとき~
「私、ふだんけっこうがんばってたんだなって…」
(参加者の感想より)
開催日:2014年10月19日(日)
担当者の感想
雲ひとつない秋晴れの日曜日、さいたま市保健所で、不妊治療に関する講演会が開催され、実施のお手伝いでFineにお声掛けいただきました。
不妊に関するこのような会の開催は初めてということで、私たちもいろいろな経験などお話しさせていただき、それを参考にしながら準備を進められました。
当日のプログラムは、講演と参加者の皆さんのおしゃべり会。時間が2時間というタイトなスケジュールだったので、講演時間をできるだけ短く、おしゃべりする時間を多めにとったほうがいいという時間配分に決定。
講演は私が担当させていただくことになりました。
日曜日の朝10時から開演でしたので、参加者の方がどれだけいらっしゃるかな~とちょっと心配したのですが、定員をはるかに上回るお申し込みがあったということで、会場は満席! 急きょ別の部屋も使用しての開催となりました。
もう一つ驚いたことは、カップル率の高さです。なんとお申し込みの内訳は、女性一人よりもカップルの方が3倍の多さで、まさに「夫婦で向き合う不妊治療」というタイトルに相応しい集まりとなりました。以前は不妊治療といえば、女性だけが一人で向き合うことが多かったのですが、最近ではこうやってカップルで参加される方が本当に増えてきたなぁと感じています。不妊治療は一人ではできないことなので、これは本当に良い傾向だと、とても嬉しく思いました。
講演の後「本当は妻だけ参加で、自分は帰る予定だったんですが、やはりおしゃべり会にも参加したいです」とおっしゃる男性もいらして、さらに嬉しくなりました!
おしゃべり会では、私が担当させていただいたグループで「講演を聴いて涙が止まらなくなって・・・」と一人の女性が大粒の涙をポロリ。その方は「私、ふだんけっこうがんばってたんだなって…」とおっしゃいました。すると、他の参加者の方もつられて涙。皆さん、日々一生懸命がんばっていらっしゃるんだな、がんばっているということがご自分でもわからないぐらいがんばりすぎていらっしゃるんだなぁと、昔の自分も思い出されて、胸が詰まりました。
おしゃべり会はあっという間!で、やはり時間が足らなかった様子でした。皆さんまだまだ話し足りないようで、その後もずっと移動しながらもおしゃべりしていらっしゃいました。
参加者の皆さんの笑顔ももちろんですが、さいたま市保健所の皆さまの笑顔もステキで、開催までのご準備が素晴らしい形で実られたのではと、嬉しく思いました。
(担当:松本亜樹子/Fineスタッフ)