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第60回日本生殖医学会学術講演会 シンポジウム1 「子宮移植の臨床的展開と課題」

「子宮移植の臨床的展開と課題~患者の視点から~」

子宮移植について、ロキタンスキー症候群の患者アンケートを踏まえ、患者の立場から発表をしました。

主催:一般社団法人 日本生殖医学会(Japan Society for Reproductive Medicine 略称JSRM)

開催日:2015年4月26日(日)

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担当者の感想

「第60回日本生殖医学会学術講演会 シンポジウム1」にて、患者の視点からの「子宮移植の臨床的展開と課題」の講演をさせていただきました。今回の学術講演会は、IFFS(International Federation of Fertility Societies = 不妊学会国際連盟の国際不妊学会)との併催で「IFFS/JSRM International Meeting 2015」という大きな学会でした。このため、いくつかの会議室やホールで多くの発表やシンポジウムが開催され、そのほとんどの講演は英語で行なわれるとのことで、準備が大変そうと心配したのですが、私たちの講演するシンポジウム1は日本語発表とうかがってホッと安堵していました。しかし、スライドは英語で作成しなくてはならず、英語のスライドを日本語で発表するという、私にとっては慣れない発表となりました。
このシンポジウム1は、日本で現在研究開発が進められている「子宮移植」に関する展開と課題を、さまざまな立場から検討するもので、子宮移植研究会(http://js-ut.org/)の理事や幹事などにより、それぞれの視点からの発表を行ないました。

シンポジウム1のプログラムは下記の通りです。(敬称略)
『子宮移植の臨床的展開と課題』
 座長:三原 誠(済生会川口総合病院・血管外科(リンパ浮腫専門外来))
 菅沼 信彦(京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻)
S1―1.Overview:子宮移植の現況
 菅沼 信彦(京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻)
S1―2.産婦人科の視点から
 木須 伊織(慶應義塾大学医学部産婦人科学教室)
S1―3.臓器移植の視点から
 湯沢 検事(国立病院機構水戸医療センター臨床研究部)
S1―4.患者の視点から
 松本亜樹子(NPO法人Fine)
S1―5.一般市民の視点から
 林 文子(京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻)
S1―6.Closing Remarks:臨床試験実施に向けて
 三原 誠(済生会川口総合病院・血管外科(リンパ浮腫専門外来))

私は、子どもができないという点が共通するロキタンスキー症候群(*1)の患者さんたちへアンケートを行ない、その結果から見る子宮移植の期待と課題についてお話しさせていただきました。この病気はまだあまり知られておらず、情報やコミュニティも少ないため、当事者は仲間や相談者になかなか出会えません。この現状の課題も大きいと感じました。子宮移植は近年注目されている技術で、ロキタンスキー症候群の患者さんたちにとっては希望のひとつになるそうです。この技術とともに、この疾患やこの技術を必要とする人たちのことも、もっと世間に広がればと願っています。
(*1 日産婦誌57巻9号:http://www.jsog.or.jp/PDF/57/5709-360.pdf
(担当:松本亜樹子 Fineスタッフ)


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Fine (2015年5月18日)

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