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2014年度(第8期)生殖医療相談士養成講座

私の不妊体験と産んで知ったいくつかのこと

40代半ばで出産を望んで挑戦した不妊治療、クリニックや鍼灸治療院での体験と感じたこと。そして産んで知った子どもがいる社会といない社会の壁、二人目をのぞむ気持と状況についてお話ししました。

主催:日本生殖心理学会

開催日:2014年11月1日(土)

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担当者の感想

「生殖医療相談士養成講座」で90分の講義をさせていただきました。

受講生は看護職の方、エンブリオロジストの方、不妊クリニックの受付事務の方、鍼灸師の方々などです。生殖医療にかかわる医療関係者として、患者からの相談に対応できる知識とスキルを身につけることを目的とした講座とうかがっていましたので、私の体験談を中心にお話しさせていただきました。

当日は雨でしたが、バスを降りると、広い道路の両側に会場の東邦医大・病院関連の立派な建物が並んでいて圧倒されました。私が講義をさせていただいた看護学部の建物は少し奥に入った場所にあり、木々に囲まれた落ち着いた雰囲気でした。
まず、Fineの紹介の後、私自身の不妊治療体験、私が治療を受けたクリニック、漢方診療所、鍼灸治療院でのエピソード、そして医療スタッフの方との会話などで印象に残っていること、そして不妊ピア・カウンセラーとしての思いと自分が相談を受けたケース、2人目不妊についてもお話ししました。
長丁場にもかかわらず、熱心に聞いてくださっているのがわかり、ありがたく感じました。講義後の質疑応答に数人の方からいただいたのですが、実際に患者対応される立場の方々だけに、質問の内容も具体的なものが多かったです。また、終了後に話しかけてきてくださった方もいらっしゃいました。私の講義やご質問に対する返答が少しでもお役に立てることを願っております。
最後に記入いただいたアンケートを見ると、関東近郊のみならず、沖縄、鹿児島、広島など遠方からも参加されており、受講生の皆さまの熱心さに感銘を受けました。
私自身が見聞きしたことを参考に2人目不妊についてもお話ししたのですが、「2人目不妊の患者会を開催する予定なので、参考になりました」とのご感想をいただき嬉しかったです。

今回、講義の機会を頂いたことで、私自身も自分を振り返ることができ、大変感謝しております。ありがとうございました。
(担当:まんたに美和子/Fine 公認ピア・カウンセラー)


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参加者アンケート

■今回の講演内容についてご意見、ご感想(抜粋)
・ 実際に不妊体験された方のお話をきけて改めて感じたことなどあり良い講義でした。
・ 患者さんで出産された方とお話する機会は少ないのでとてもためになりました。
・ ご自身の治療体験とピア・カウンセラーとしての思いということを講義頂き、非常に参考になりました。
・ 不妊体験談、その時々の感情、思いを知ることができ、良かったです。
・ 当事者の声を聞く(客観的な)機会はなかなかないので、活動の中での多くの方の声を聞かせていただき良かった。
・ 私の思っている不妊治療中の方の印象とは違っていました。いろんな方がいらっしゃるのかなと思いました。
・ いろいろな受け止め方があるんだと感じた。治療を受ける側の率直な思いが聞けて良かった。

■今回の講義を受けて、ご自身の中で変化はありましたか?(抜粋)
・ 患者様全員が治療を進めていくことに抵抗があるわけではないと思いました。
・ 患者さんと医療者側にはいろいろな溝があるんだなと思いました。
・ 40代の患者さんへの対応について参考になりました。
・ カウンセリング、話しを聴くということはやはり重要であると再確認しました。
・ 医療者の言葉が患者さんの心理や治療にこんなに大きく影響しているのかと実感しました。
・ 日々の患者さんへの関わりは慎重であり、その方の事を考えていかなくてはいけないと思いました。
・ どんな患者さんでも、必ず悩んでいる、きつい思いをしているのは同じなのでもっと話しがしたいと感じた。

■次回はどのようなものを望みますか (抜粋)
・ 男性不妊の方のお話を聞いてみたいと思いました。
・ 不妊治療の末、出産された方、あきらめた方、継続中の方など、さまざまな患者さんのお話を聞いてみたいです。
・ 医療者に求めることをもっとお話ししてもらえればと思います。
・ 患者さんがカウンセラーに話したいと考えておられることを具体的に聞きたい。
・ 治療終結の判断について。


【今回の講義内容についての5段階評価】
5段階評価
Fine (2015年5月 2日)

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