当事者から見た「不妊治療の現状と課題」
栃木県議会 生活保健福祉委員会において、「不妊治療の現状と課題」について体験談を交えてお話しさせていただきました。
開催日:2015年9月3日(木)
担当者の感想
栃木県議会 生活保健福祉委員会様では、今年度の重点的に調査を行う特定テーマの1つに「少子化対策について」を上げていらっしゃいます。その中に、「妊娠・出産や子育ての支援」を取り上げており、委員会の皆様が「不妊治療の現状について」理解を深めるため、Fineへお声かけくださいました。
今回は、当事者から見た「不妊治療の現状と課題」について、当事者には4つの負担(身体的、精神的、時間的、経済的)があること、2015年8月にFineが発行したプレスリリース『「仕事と治療の両立についてのアンケート」調査結果報告』について、更に私自身の仕事と治療の両立についての体験談を交えながら話しさせていただきました。
また、当事者が望むサポートとして、自治体の助成金条件緩和や拡充だけでなく、相談などのサポート窓口の設置場所・日時の拡充、男性の相談窓口の拡充、柔軟な受付方法などについてもお話しさせていただきました。
当日は、生活保健福祉委員の方9名、県関係者20名程度の方が参加され、私の話に真剣に耳を傾けてくださっていました。参加者の中には周囲に不妊当事者がいないため、現状を聞いたことがない方などもいらっしゃったようで、終了後には、“初めて当事者の負担の実情を聞いて驚いた”“ 当事者の話は内容がすっと入ってくる”等感想をいただきました。さらに、現代の不妊治療の実情、仕事との両立の現状、卵子の老化、高度生殖医療の保険適用の現状、また地方議員としての役割について等、たくさんのご質問をいただき、真摯に、真剣に考えてくださっている姿を拝見し、大変心強く感じました。
栃木県様は、女性だけでなく男性不妊専門の相談窓口も開設されており、さまざまな取り組みを実施されています。今後さらに、県内の状況にあわせた更なるサポート体制の拡充、不妊への周囲の理解促進のために、私たち当事者団体でお役に立つとこがありましたら、これからもお手伝いさせていただきたいと思います。
このような貴重な場を設定してくださった栃木県議会 生活保健福祉委員会様、県関係者の皆様に、改めて深く感謝申し上げます。
(担当:野曽原/Fineスタッフ)