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平成27年度特定不妊治療講演会(北海道)

不妊の気持ちと心理的サポート

体験談にとても同感し、自分の気持ちを代弁してもらっているようで少し救われた気持ちになりました。(参加者の感想)

主催:北海道渡島総合振興局保健環境部保健行政室(北海道渡島保健所)

開催日:2015年10月31日(土)

担当者の感想

渡島保健所様より、不妊治療講演会にお声かけくださり、不妊当事者として、また不妊ピア・カウンセラーとしてお話をさせていただきました。 将来妊娠を希望する方や不妊に関する悩みをもっている方、また、妊娠・出産などの悩みや不安を抱えている方の相談にのられる方などを対象に、不妊や不妊治療の正しい知識の啓発、また地域での相談支援体制の充実を図ることを目的とされ、今回初めてこのような講演を企画されたと伺いました。
講演会は函館国際ホテルの一室で行なわれ、一般の方から医療従事者、相談業務に携わる方まで、多くの方が参加されていました。

最初に、「望ましい不妊治療」として、神谷レディースクリニックの神谷博文院長のご講演がありました。不妊治療の流れとして一般不妊治療から最新の高度治療までを詳しくご説明され、治療を受ける上で重要なポイントとなる年齢についてもデータで示しながら丁寧に分かりやすく話してくださいました。
これから治療を始めようという方やステップアップを考えている方にも、治療の選択や自己決定するための判断材料となる情報が散りばめられていました。私自身も日進月歩で進む生殖医療の最前線の治療法を知り、自分自身が受けた数年前の治療と比較し、不妊当事者を取り巻く環境の変化を考える大切な機会となりました。

次に、私が「不妊の気持ちと心理的サポート」としてお話しさせていただきました。
不妊は何が辛いのか、答えのない問いと向き合うこと、相談することへの迷いやどんなサポートをいつのタイミングでしてほしいかなど、私自身の体験とともに、ピア・カウンセリングを学び、活動を通して感じたことなどを交えながらお伝えさせていただきました。また、当事者の声も届けたいと考え、ピア・カウンセリングの利用状況やFineで実施したアンケート結果も交えてご紹介させていただきました。

「初めて体験談を聞いた」と言う方がほとんどでしたが、不妊当事者の気持ちを理解しようとしてくださる思いが私にも伝わり、とても嬉しく思いました。

お声がけくださった北海道渡島保健所の皆さまには大変お世話になりました。このような貴重な機会をいただきましたこと心から感謝申し上げます。
(担当:笹川ゆき/Fine公認ピア・カウンセラー)

Fine (2016年7月19日)

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