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第1回 妊活セミナー交流会・個別相談会(広島県)

交流会と個別相談会

同じ悩みをもつ当事者の方が、情報交換や日ごろの悩みを話す交流会のファシリテーターとその後実施した個別相談の対応をしました。

主催:広島県 健康福祉局 子育て・少子化対策課

開催日:2015年11月15日(日)

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担当者の感想

9月の妊活フォーラムに引き続き、広島県では今年度「妊活セミナー交流会・個別相談会」の開催を県内三カ所で開催されました。その第1回目にあたる広島市内での開催で、交流会の進行役およびご希望者に対しての個別相談を担当させていただきました。
事前に参加者からこの交流会で話してみたいテーマを募っており、できるだけそれに沿った内容で進めていこうと思っていたのですが、当日の自己紹介のときにでてきたのは、「同じ立場の人と話がしたかった」「自分の気持ちを吐き出す場が欲しかった」というものでした。それで、まずはじっくりそれぞれのお気持ちなどをお話していただくことにしました。
簡単なセミナーを挟みながら進行するつもりで準備をしていたストレス解消法のための「セルフケア・自己チェックリスト」と「仕事と治療の両立のための資料」は、お話が一段落した終わりの方で説明を加えてお渡ししました。
今回は治療の段階も違ういろいろ立場の方が参加されていましたが、治療がいつ終わりになるかわからない不安、仕事との両立で周りに気を使ってストレスいっぱいな状況、治療に必要な薬の副作用で苦しんでいることなど、皆さんの共有できるところもたくさんありました。また「状況が違っていても自分だけがつらいんじゃないんだ、とわかることでほっとした」という感想も聞かれました。
ご夫婦で参加してくださった方の男性からの思いを聞くことで、それぞれご自身の夫の気持ちを思い返してみたりと、新たな気づきを得られた機会にもなったようでした。
当初、50分という設定時間でしたが、参加人数も多かったため、少し時間を多く取るように変更して始めていきました。また途中でも皆さんに時間を確認しながら少しずつ延長となり、終わってみたら90分が経っていました。それでも終了後のアンケートでは「長い」と感じた方はいらっしゃらず、「ちょうどよかった」方が4名、「短い」と答えてくださった方が2名と時間を忘れるほど楽しんでくださったようで、嬉しく思いました。

個別相談会は、一人あたり20分程度、広島県の不妊専門相談センターの相談員の方3名と私の4名で、4組の方の相談を受けました。2つの会議室にわかれて、プライバシーが完全に守られる空間でじっくりお話をお聴きすることができました。短い時間ではありましたが、抱えておられる問題が一区切り整理されるところまでご一緒させていただきました。

平成27年度は、広島市の他、三次市と福山市でも開催されました。「このような交流会は参加したくても遠いから参加できない」という声はどこでもとてもよく聞かれます。広島県では1カ所で何回もではなく、いろいろなところに出向いてそこにいらっしゃる当事者へ支援の輪を広げてくださっており、とてもありがたいことだと感じました。

お声掛けいただきました広島県健康福祉局のご担当者はじめ、交流会でもご協力いただきました広島県不妊専門相談センターの相談員の皆さまには大変お世話になりました。ありがとうございました。
(担当:堀田 敬子/Fine公認ピア・カウンセラー)

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Fine (2016年9月 9日)

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