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(第11期)生殖心理カウンセラー養成講座・(第10期)生殖医療相談士養成講座

私の不妊体験について

リアルな不妊治療の体験や、治療中の気持ちを話してくださり、患者側からの治療に対する辛さや悲しみを聞ける貴重な機会でした。(参加者の感想)

主催:日本生殖心理学会

開催日:2016年8月6日(土)

担当者の感想

日本生殖心理学会様は、生殖医療の実施に際して、心理的ケアを行なうカウンセリングについての学術的研究の向上と、会員相互の知識の交流を図り、生殖医療の発展を目指されている学会です。
毎年、生殖医療や不妊心理臨床に関心を持つ心理士を対象とした「生殖心理カウンセラー養成講座」と、不妊相談をする医療関係者(看護職・医師・エンブリオロジスト等)や各自治体の不妊相談の担当者等を対象とした「生殖医療相談士養成講座」を実施されています。

上記2講座の共通科目のうち、「不妊当事者の声を聴く」という1コマを担当させていただきました。
私自身が、結婚してから、自分自身が不妊であることに気づき、病院に行くまで長くかかったこと、その後の治療や流産、子どもを授かるまでのストーリーをさまざまな場面で「どんな気持ちだったか」をメインにお話しさせていただきました。
日々のお仕事にお役立ていただきたいとの思いから、普段は、不妊患者と「点」で接することが多いのではないかと思いますので患者の人生において不妊体験がどのようなインパクトを持つのか、「面」で感じていただくことを意識してお話しさせていただきました。

受講者の方々が、ともに涙しながら聴いてくださる場面もあり、皆さまの真剣な表情に応援されながらの講演90分間でした。

また、医療に従事されている方にとって診療等では日常の出来事になるかと思いますが、患者にとっては非日常であり、言葉遣い一つで、驚いたり、落ち込んだりする患者の気持ちをお伝えしたところ、共感していただけたようで嬉しく思いました。

お声がけいただきました平山史朗先生および日本生殖心理学会事務局の皆さまには、さまざまなご配慮とお心遣いをいただきありがとうございました。この様な機会をいただき感謝もうしあげます。
(担当:木村 史子/Fine公認ピア・カウンセラー)



参加者アンケート

■今回の講演内容についてご意見、ご感想(抜粋)
・病院に行くということが、ひとつのハードルなんだと知れたのは大きかったです。そして、とても「辛い」の一言では表現できない日々だったのだと思いますが、お話しして頂き本当にありがとうございました。
・貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。実話の素直なプロセス、心に響きました。
・本当に貴重なお話をありがとうございました。プライベートな部分や心うちの言葉も聞かせてもらい今後のケアに役立てていけるようにしたいと思います。
・何が辛かったのか、また、仕事と治療の両立の難しさが伝わった。ゴールの見えない不妊治療の辛さが伝わりました。
・患者さんの内面的な心理状況リアルに聞く機会がないので、とても良い機会でした。

■今回の講義を受けて、あなたの中で変化はありましたか?(抜粋)
・あまり不妊ということを理解できていないで受診してくる患者のことがわかった。
・患者さんの心理について、なかなか計り知れないことですが、寄り添う患者様の気持ちを考えてみるという姿勢を持ちたいと思いました。
・日常、私たちが使っている言葉のなかには患者様が驚かれるようなものが入っている可能性を考えようと思いました。もう一度、よく考えて言葉を使いたいです。
・改めて初心を忘れずに職場でも対応していきたいと思いました。
・今後患者様の対応でもう少し言葉を選びに慎重になろうと思いました。

■次回はどのようなものを望みますか(抜粋)
・子どもと接していて今も思う事などについて。
・こんな時、こんな言葉をかけられてかけてもらえてよかった、逆に嫌だった、ことを知れるものが聞きたいです。
・治療諦めた方の話を聞いてみたい。どう決めたのかとか夫婦の関係とかどう変化したかとか。


【今回の講義内容についての5段階評価】
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Fine (2016年12月26日)

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