情報交換と交流会
不妊ピア・カウンセラーとして、不妊症・不育症で悩まれる当事者の交流会の進行役を担当しました。
主催:堺市 子ども青少年局 子ども青少年育成部 子ども育成課
開催日:2016年8月25日(木)
担当者の感想
堺市子ども育成課主催の「不妊症・不育症で悩まれる方の交流会」でファシリテーターを務めさせていただきました。
最初30分程度の時間をつかって、からだほぐしとからだの声に耳を傾けるワークを行ないました。不妊治療をやっているとがんばらなければと思う気持ちが強すぎて、からだの声に耳を傾けたり、気持ちをゆっくり感じたりすることが少なくなります。交流会の前にまずからだをほぐしていただいて、リラックスしておしゃべりをしていただきたいと思ったからです。
お二人ペアになっていただき、背中をタッピングしていただきました。お互いに強さを尋ねながら、力を入れてもみ込んだりたたいたりするのでなく、指先でリズミカルにとんとんとたたいていきます。からだがほぐれるごとに笑い声も混じりだして和やかな雰囲気になっていきました。そして次はからだの声に耳を傾けるワークです。ゆっくりとすわり、呼吸に集中し、音に集中し、五感を働かせながらからだの中心の声を感じていくというワークを行ないました。ペアになってどんなからだの声を感じたのかをお互いシェアしていただきながら、私からはからだの声に耳を傾けることの大切さについてお伝えもしていきました。
その後、全員で丸くなって交流会スタートです。テーマを特に設けずに参加された方が話したいことを話していくという形で、まずは自己紹介。
少ない人数でしたが、その分、お一人おひとりの体験をじっくり聴くことができて、共感も深まっていくように感じました。「どんなことでも胸から出すことが大事ですね」と感想をいただきとてもうれしく思いました。一人でためておくと辛い気持ちはとてつもなく大きく感じますが、少し吐き出すとほ~っと胸の中から抜けていくようで肩から力が抜けることを実感していただいたようでした。
堺市子ども育成課ではこのような交流の場を、年に数回開催いただいていますが、こうして行政側が定期的に開いてくださることは、当事者にとっては安心して気軽に参加できることにつながると感じます。今回はリピーターの方もいらして、「また話したくなったので来ました」と場があることが支えになっているともおっしゃってくださいました。
今回もとても貴重な時間を過ごさせていただき感謝いたします。
(担当: 堀田 敬子 /Fine公認ピア・カウンセラー)