担当者の感想
栃木県では、「とちぎで妊娠・出産応援事業」として、妊娠・出産に係る知識を啓発し、不妊治療と仕事の両立を考えるシンポジウム(講演・パネルディスカッション)が県内3カ所で開催されました。私は、小山市で開催された第3回「妊活と社会・仕事 上手な付き合い方~仕事と夫婦の絆~」へお声掛けいただき、講演とパネルディスカッションに出演させていただきました。
当日は130名の方にご参加いただき、今回は特にカップルでの参加者が多かったとお聞きし、不妊治療が女性だけのものではなく男女で取り組むことが定着しつつあることを感じ嬉しく思いました。
最初は私の講演で、今回のメインテーマである「仕事と不妊治療の両立」について、Fineが実施したアンケート調査の結果で“9割以上が両立が困難”と回答した方々の社会的背景、当事者の悩み、企業に求めるものなどについて紹介し、自身の体験談も交えながらお話ししました。
次に、女優の矢沢心さんのトークショー、続いて、栃木県でご活躍中の料理研究家・越石直子さんの簡単にできて体を温める妊活レシピの紹介がありました。
最後は、矢沢心さん、キリンビールマーケティング株式会社 栃木支社長 神元佳子さんと私の3人で、パネルディスカッションを行ないました。このパネルディスカッションでは、事前に参加者からいただいたご質問をもとに、仕事をしながら不妊治療をすることの難しさや工夫の仕方、仕事にどう向き合うか、企業として求められていること、職場でのコミュニケーションの取り方などについて、かなり具体的な内容でのディスカッションとなりました。私からは、自身の体験談をもとに、企業には制度が必要なだけではなく、職場の雰囲気作り、上司・部下・同僚との良好なコミュニケーションを築くことの大切さについてお話をしました。
参加した方からは、「退職を考える前に一歩踏み出してみようと思った」、「前向きになることができた」などのご感想をたくさんいただいたと主催者から聞いております。
貴重な機会をご提供いただき、事前の準備や当日の運営にご尽力くださった栃木県関係者の皆さん、FM栃木放送部の皆さん、そして会場に足を運んでくださった参加者の皆さんに感謝申し上げます。
(担当:野曽原/Fineスタッフ)