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みんなで考えみんなで創る環境未来都市しもかわ町民事業

知っていますか? 妊娠と不妊のこと

北海道下川町の町民の皆さんが取り組む「だれもが安心して産み育てる環境構築支援事業」の一環として行なわれた講演会で、妊娠のしくみや不妊の現状などをお話ししました。

主催:子育て環境構築支援委員会

開催日:2017年1月28日(土)

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担当者の感想

北海道の北部に位置する下川町で、町民の方々が子育て環境構築支援委員会を立ち上げ、「だれもが安心して産み育てる環境構築支援事業」に取り組まれています。その活動の一環として、1月28日、講演会にお招きいただきました。
講演会では、妊娠のメカニズムや男女の体の違い、不妊の原因や不妊治療の現状などについて、お話しさせていただきました。
土曜日の18時、雪が降る中にもかかわらず、たくさんの方にお越しいただきました。

知っているようでいて、実はちゃんと理解していないこともある妊娠のしくみや男女の体のこと。結婚や出産をする・しないにかかわらず、キャリアや人生を考えるうえでも、正しい知識を持つことは大事だと思います。
いつでも子どもが産めると妊娠・出産を先延ばしにした末に「卵子の老化」に直面したり、妊活を始めて数年後にやっと検査を受けたら男性不妊がわかったなど、「もっと早く知っていたら…」という状況は、たいへん残念なことです。こうした「知らなかった」を減らすため、Fineでは不妊当事者だけでなく、周りの方や今はまだ結婚・妊娠を考えていない若い方まで、多くの人々に情報を伝える活動に取り組んでいます。
今回は、その機会をいただき、たいへんうれしく思いました。また、不妊治療体験者が感じる身体的・経済的・心理的な負担などの話にも、皆さんが熱心に耳を傾けてくださいました。

子育て環境構築支援委員会では、人口3,000人ほどの下川町で町民誰もが安心して産み、育てる、または子供を持てるということを目標にこの委員会を立ち上げました。講演会の開催にあたり、事前に妊娠・不妊に関するアンケートを町民の皆さんに実施し、妊娠や不妊についての知識や意識の調査をされていました。年齢や背景の異なる地域の方々が、まずは個人で、そしてみんなで、妊娠や不妊・子育てについて考えるきっかけになる素晴らしい取り組みだと思います。こうした取り組みが全国に広がることを願っています。

旭川空港から下川町までは通常なら車で1時間半ほどとのことですが、この日は荒れ模様のお天気で、約3時間かけて向かいました。その途中、雪をかぶった木々が連なる美しい風景が広がり、下川町は「森林の町」として有名なことを実感しました。
外はマイナス20℃を下まわる厳しい寒さでしたが、人々の熱い思いを感じた滞在でした。貴重な機会をいただき、ありがとうございました。
(担当:高井紀子/Fineスタッフ)


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参加者アンケート

■ご参加者のアンケートより(抜粋)
・不妊について曖昧な感じでしか知らなかったのを、きちんと知る機会ができてよかったです。
・データを見ると、とても納得できました。不妊の人が周りに多いので、今回参加させていただきました。
・不妊にかかわらず、人生の中で自分の体づくりは大切だと思います。正しく知る力が弱い人が増えているように感じるため、Fineのような活動を応援したいと思います。

Fine (2017年5月 9日)

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