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不妊治療勉強会

当事者からみた不妊治療の現状と課題

妊娠・不妊の基礎知識と日本における現状、当事者の課題やニーズ、現代の社会課題などについてご説明し、自治体へ望むことをお伝えさせていただきました。

主催:小平市議会

開催日:2017年8月31日(木)

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担当者の感想

小平市議会議員および小平市役所関係者に対して不妊治療勉強会が開催されました。その講師をFineにお声がけくださり、「不妊治療の現状と課題」についてお話しさせていただきました。当日は総勢12名にご参加いただきました。

まず初めに、妊娠・不妊の基礎知識や日本における現状、当事者の抱えている負担や課題とニーズ、そして社会課題としての不妊の現状についてご説明しました。

次に、当事者のひとりとして体験談を交えながら、自治体へ望むことをいくつかお話しさせていただきました。小平市には大規模な工場や企業があるので、自治体が企業に対して「仕事と不妊治療の両立に関する取り組み」を推進すること。大学などの教育機関も多いので、市と教育機関との連携による妊娠や出産についての啓発活動を行なうこと。小平市の平均出産年齢は、東京都の他の区や市と同じように全国平均より若干高いので、不妊当事者の精神的なケアの制度を整備することなど、当事者目線で具体的にお伝えさせていただきました。今回の勉強会で市民へのサービスが充実し有意義な取り組みのきっかけとなれば嬉しく思います。

参加者の皆さんからは「知らなかった」「この制度はどうなっているのか」など、たくさんのご感想やご質問をいただき、小平市に何が必要なのか、何ができるのかを真剣に考えてくださっているのを感じ、とてもうれしく思いました。
また、ある議員の方は、ご親族が不妊治療の経験をお持ちとのことで、当時を振り返って「もっと早く不妊や不妊治療のことを知っていれば、かける言葉も違っていただろう」とおっしゃっていました。

今回の勉強会に参加させていただき、議員の方や自治体の方が、不妊や不妊治療についての現状、当事者のニーズについて、まずは「知る」ことからスタートしてくださり、そして真剣に検討してくださることは、当事者として大変ありがたく感じました。

私たちFineは、もっともっとたくさんの皆さんに不妊(治療)の現状を知っていただき、その自治体の状況に合わせた具体的な取り組み方を一緒に考えたり、当事者ならではの意見をお伝えしたりなど、ご協力させていただきたいと思っています。

このようなありがたい機会をいただきましたことに、感謝申し上げます。
ありがとうございました。
(担当: 野曽原 /Fineスタッフ)


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Fine (2017年9月14日)

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