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デンマーク国会議員との情報交換会

日本の不妊治療の現状

デンマーク国会議員との情報交換会にて日本の不妊の現状について講演

開催場所:デンマーク大使館

開催日:2018年3月5日(月)

参加人数:約20人

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担当者の感想

デンマークの国会議員の皆さんが日本の医療などの視察に来日されるので、日本の不妊治療と患者の現状を話してほしいとデンマークのフレディ・スヴェイネ大使にお声掛けいただき、大使館で講演させていただきました。
今回来日されたのは、デンマーク議会保健高齢者委員会の十数名の議員の皆さんです。日本の医療、患者団体の活動や運営、その影響などに興味がおありとのことで、公益社団法人日本オストミー協会の理事の方と私たちFineが講演しました。
日本オストミー協会は、オストメイト(人工肛門・人工膀胱保有者)が安心して暮らせる社会を目指しているオストメイトによるオストメイトのための障害者団体です。オストメイトという言葉は聞いたことはあったのですが、その詳細は知らなかったので、とても勉強になりました。オストメイトの皆さんは、なかなかそのことを周囲に話せず、仲間を見つけられず、一人で悩みを抱えてしまうことが多いそうです。そのため、日本オストミー協会では活動の一つとして仲間同士で話せる機会を持つこともしていらっしゃいます。情報の周知が足りず、偏見や特別視などがあり、当事者の方がつらい思いをしていらっしゃるのは、どこか不妊当事者にも共通することがあり、とてもひとごととは思えませんでした。
Fineの講演では、私から日本における不妊治療の現状をお伝えし、今、当事者にとって何が課題となっているかをお話ししました。皆さんとても熱心に耳を傾けてくださり、「日本の不妊治療はなぜそんなにたくさん実施されているの?」「妊娠率がなぜそんなに低い数字なの?」「高額な治療費なのに、日本では保険がきかないのはなぜ?」「政府は患者にどういった支援をしているの?」などなど、たくさんの質問もいただいて、皆さんの関心の高さには正直驚きました。
この日は議員の皆さんの次のスケジュールが迫っており、やむなく途中で質問を中断せざるを得ない状況であったため、3日後に開催されるパーティーにも再度お声掛けをいただき、参加させていただきました。数名の方が私のことを覚えていてあれこれ話しかけてくださったのにはビックリしましたが、異国の不妊治療患者のことを親身になって考えてくださったことがとても嬉しく、ありがたく思いました。
このような貴重な機会をいただき、とても感謝しています。
(担当:松本亜樹子/Fineスタッフ)


Fine (2018年3月22日)

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