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【女性限定講座】赤ちゃんがほしい!妊活×仕事

不妊治療を取り巻く現状(妊活と仕事そして社会への希望)

不妊についてのいろいろな気持ちは自分だけが感じたり思ったりするのではなく、同じように思っている人がいるのだとわかり少し安心しました。(参加者の感想)

主催:安芸高田市役所 市民部 人権多文化共生推進課 吉田人権会館

開催日:2018年3月9日(金)

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担当者の感想

広島県安芸高田市の市民部吉田人権会館さまでは、毎年「女性限定講座」が開催されており、今回、初めて不妊をテーマにした講座「赤ちゃんがほしい!妊活×仕事」が開催されました。
安芸高田市は人口約30,000人、田園風景の広がる自然豊かな場所で、とても心が癒されました。
ご担当者さまから、“安芸高田市でも不妊治療について悩まれている方は少なからずいると思われるが、不妊治療について正しい理解が広がっているとは感じられない。だから実際に治療を体験された方からお話をお聴きし、この状況を改善していきたい”とこの講座の開催に取り組んだ熱い思いをうかがって、私自身も身が引き締まる思いでこの講座を担当させていただきました。
今回の講座に参加されたのは20代から90代という幅広い女性の方々で、ご自身が悩まれている方だけでなく、自分の家族や親戚、あるいは同僚のために、もっと不妊治療について理解したいと参加された方もいらっしゃいました。
講演では、まずFineの活動の紹介、次に不妊治療の現状についてのお話をしました。そして、私の不妊体験談に入る前に、参加者の緊張や疲れをほぐすためにアイスブレイクを取り入れました。参加者から笑いも出て、場の雰囲気が和んだところで、体験談をお話ししました。少子化の現実、不妊治療と仕事の両立など社会問題にもふれ“今後の不妊治療がもっと自然に共存共栄できる優しい社会が実現できるように微力ながら尽力していきたい”という思いをこめてお話しさせていただきました。とても興味深げに耳を傾けてくださる方や、時折メモをとられる方もいらっしゃって、大変うれしく思いました。
講演終了後には、館長さまやご担当者さまより「是非また不妊講座を開催したい。次回は男女問わずいろいろな方々に参加してもらいたい」というお言葉をいただき、初回講座が有意義な時間になったことにホッとしました。
参加されたみなさんからは「話を聴いてくれる人がいるんだなと安心できた」「講師のように自分の生き方が人に還元できる生き方をしたい」「相談できる相手もいなくてつらかった時、Fineの活動を知っていたら心の支えになっていたと思う」などの感想をお聞きし、不妊治療の啓発活動を続ける意味がさらに深まり、私自身胸が熱くなりました。

この度はこのような貴重な機会をいただき、吉田人権会館さまには心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
(担当:鳥家 華代/Fine公認ピア・カウンセラー)




参加者アンケート

■今回の講演内容についてご意見、ご感想(抜粋)
・不妊治療は精神的に辛い時期で相談できる相手もなく辛かったです。その時、Fineの活動を知っていたら心の支えになったと思います。
・治療を実際に体験し悩んで苦しんで生きてこられた先輩の話、本当に胸に染みました。人に言えず心がねじれて苦しかった時期もありましたが、その経験を先生のように人に還元していけるような生き方をしたいと思いました。
・妊娠を望む人、望まない人、望んでもできない人とさまざまだと思います。その人、一人ひとりが淋しい思いをされない世界でありたいと思います。
・不妊対象者講座ありと思います。
・不妊治療を経験して出産した同僚が数名いますが、しっかり話していなかったので今日は話が聞けて良かったです。
・不妊のストレスを感じていることをまず認めてあげること。自分はつらいんだということを先生の話を聞きながら思いました。
・今回の講演を聞いて、今はサポートというか話を聞いてくれる方がいるんだなと安心できました。
・もっと若い時に、性教育の受講できたら良かった。

■今回の講義を受けて、あなたの中で変化はありましたか?(抜粋)
・もう少し、不妊治療をしてみようかな、がんばろうかな、と思うことができました。
・先生が「子どもがプレゼントしてくれた夫婦二人の時間を・・・」と言われてはっとしました。
天国に行ったあの子がプレゼントしてくれた今の私の時間をめそめそせず、前を向いて過ごしていきたいと思いました。
・子どもを授かって仕事・保育で子どもの見方が変わりましたが、いない人が仕事で損をしているわけではないし、ダメな人でもない。いろいろな立場の人が居ることをしっかり考えないといけないなと再度思いました。
・不用意な発言には注意しているつもりだが、さらに気をつけたいと思う。
・今後どうしていくかはまだ迷いもあります。先生の話を聞いて主人と二人で考えたいと思いました。

■次回はどのようなものを望みますか(抜粋)
・是非、今回のような内容を男性にも聞いてほしい。
・続編がほしい、もっと受講者をたくさんにしたい。
・夫婦での取り組みの仕方
・助成金、具体的な治療費について

Fine (2018年4月13日)

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