「当事者から見た不妊治療の現状と課題」
北九州市議会議員の皆さまに、不妊治療の現状をご理解いただき、自治体としての支援策をご検討される参考として、当事者の課題やニーズをお話ししました。
主催:北九州市議会
開催日:2018年6月14日(木)
担当者の感想
北九州市の議員政策立案に関する研修会で不妊治療支援について取り上げていただき、そこに当事者団体としてFineへお声がけいただきました。当日は約40名の議員の皆さまと10数名の職員の方々が参加されました。
講演会では、最初に不妊治療の基礎知識や医学的な立場からの不妊治療支援について、セントマザー産婦人科院長の田中温先生がお話しになりました。
次に私が不妊当事者の立場から、身体的、経済的、精神的、時間的な負担を強いられる不妊治療の現状と当事者のニーズをお伝えいたしました。当事者が自治体に望む支援については、①不妊相談事業、②仕事と不妊治療の両立支援、③助成金、④市内の若年層向けの理解促進に関する提案の4つをあげてお話しさせていただきました。講演の中では私自身の体験も交えながらお話しし、またFineがこれまでに実施したアンケートのコメントやカウンセリング内での相談傾向など、当事者の現状をリアルに感じていただけるように具体的な例を数多くご紹介できる資料を準備しました。
今回のように自治体の中で議員の皆さまが、不妊の現状と課題を当事者から聞いて「知る」ことで具体的な施策につなげていきたいと動いてくださることは、大変ありがたいことだと感じています。
終了後もたくさんの方がお声掛けくださって「身内が不妊体験者で当事者の気持がよく理解できました」「自分も体験者です。この活動はとても必要だと思います」「これからもがんばってください」などの言葉をいただき、こちらとしても身の引き締まる思いがしました。
このような貴重な機会をいただけましたことに感謝申し上げます。ありがとうございました。
(担当:堀田敬子/Fine スタッフ)