「不妊の気持ちとケアについて」~体験者からのメッセージ~
不妊治療中の方やこれから治療を受けようと考えている方などを対象に講演を行ない、参加者同士の交流会で進行役を務めました。
開催日:2018年12月9日(日)
担当者の感想
平成30年度の三重県不妊相談・治療支援事業として、不妊・不育症に関する講演会&交流会が県の吉田山会館の会議室で行なわれました。
講演は「不妊の気持ちとケアについて」というタイトルで私の不妊体験をお話ししました。私は授からないまま治療を終了したあと、第二の人生として心理学を学び心理職として活動しています。不妊心理について説明することによって、感情の浮き沈みや孤独感などは治療中に陥りやすい心理状態で自分ひとりが感じている特殊な感情ではないことなどをお伝えしました。また夫婦間の温度差やコミュニケーションについてもお話ししたのですが、「ときおりご夫婦でつつき合いながら聞いておられました。とても共感されている様子でした」とあとから県の担当者に教えていただき嬉しくなりました。
交流会は参加者が多く、グループが3つできました。県不妊専門相談員さんたちにも進行にご協力いただき、私は時間内で3グル―プを回り、皆さんの質問に答えたり話題を共有したりしました。ご夫婦での参加も多く、男性側からのご意見も聞くことができ、とても有意義な会になったと思います。参加された方からも「夫を連れてくればよかった」「もう少しがんばれる気持ちになりました」などの声もきかれて、嬉しく思いました。三重県ではこのような講演会や交流会を年1回、開催してくださっています。県不妊専門相談員さんもとても熱心な方ばかりで、日頃から電話相談や面接相談など当事者への支援を行なっていらっしゃる様子をお聞きし、当事者のひとりとして大変ありがたく思いました。
県の子ども・福祉部子育て支援課の方々にも今回大変お世話になりました。ありがとうございました。
(担当:堀田敬子/Fine公認ピア・カウンセラー)