妊活と仕事の両立マネジメントセミナー
職場における妊活と仕事の両立について、妊娠・不妊の基礎知識から、課題と解決策のヒントまでをお伝えしました。
主催:日本生命保険相互会社
開催日:2019年1月29日(火)
担当者の感想
日本生命保険相互会社様の東京本部と大阪本店の主に管理職の職員様向けに「妊活と仕事の両立についての知識向上」を目的としたセミナーに講師として登壇しました。
日本生命保険相互会社様では2016年10月より、出産時の給付と特定不妊治療の保障により出産をサポートする「ニッセイ出産サポート給付金付3大疾病保障保険“ChouChou!(シュシュ)”」を販売していらっしゃいます。この保険は「少子化課題に対応するとともに、女性を応援していく商品を開発したい」という思いから、さまざまなハードルを乗り越えてやっと商品化できたそうです。
今回は、昨年Fineが発表した「仕事と不妊治療の両立に関するアンケート」や「不妊白書2018」の評判から、社内でも両立支援が必要だと感じてくださったとのことでセミナーを企画され、お声がけをいただきました。
当日は、丸の内の会場をメインとして、大阪会場もネット中継で結んでの講演でした。さらに、当日参加できない方向けに後日オンデマンドでもご覧いただけるようになっており、より多くの方に知っていただける機会となりました。マスメディアの方も数名ご参加され、緊張しながらも「妊娠・不妊の基礎知識」「日本における不妊の現状」「不妊治療とは」「不妊当事者の課題」「妊活と仕事の両立に関する課題と解決策のヒント」などを、皆さまも一緒に考えていただくスタイルでお話しさせていただきました。会場の皆さまは、それぞれ真剣に、またグループワークやシェアタイムの時には笑いも混じりながら、終始熱心にご参加いただき、とても嬉しく思いました。
不妊治療と仕事の両立は本当に難しく、Fineの「仕事と不妊治療の両立に関するアンケート Part 2」(速報、プレスリリース)でも、5人に1人が両立できずに退職するという結果が出ています。今回の事前の打ち合わせの際には、セミナーのご担当部署である輝き推進室の皆さまは「そうならないために、当事者にはどのようなサポートが必要か、より両立しやすい職場づくりについて考えたいんです」と思いを語ってくださり、感激しました。講演後のアンケートでも前向きのご意見をいただいたり、オンデマンドでの視聴のご要望も多いと伺ったりし、やっと肩の荷が下りた思いでホッとしています。
業界初となる特定不妊治療を保障する保険“ChouChou!(シュシュ)”を開発された企業様として、ぜひ今後も当事者のサポートをお考えいただけたらとても嬉しく思います。今回セミナーの準備にあたっては、ご担当者様にも大変お世話になりました。ありがとうございました。
(担当:松本亜樹子/Fineスタッフ)
■今回の講演内容についてご意見、ご感想(抜粋)
・治療の種類により治療費が異なることや、実際に不妊治療による出産率などを大変深く知ることができ、大変勉強になりました。
・妊活のために多くの方が退職していることに驚きました。
・実際に不妊治療を始めたところだったので、とても参考になりました。困っている理由について、ほとんどの人が自分と一緒なのだと感じました。
・部下にキャリアプランを考える際、妊娠・不妊に関する教育が必要であることを感じました。今後、部下との面談で取り入れたいと思いました。
・まずは相談されたら「聞く」ことを心がけたいです。相談者は自分が思う以上に悩んでいるということを肝に銘じます。(我が事として考えたいです。)
・管理職(拠点長)として、理解をすること、現状を朝礼などで伝えていくことで、相談しやすい環境づくりに努めることや、サポートできることはなにか聞くことを徹底していきます。
・会社として妊活より仕事を優先すべきといった意識を誰一人持たないように、男性陣にも理解を促していきたいと感じました。
・今回の研修を受けて、通院日が卵次第で決まるということを知ったので、サポートできることはないか考えて行動しようと思いました。
・当セミナーの役付層への研修をお願いしたいです(特に男性)。管理職向けには必須のセミナーとした方がよいと思います。
・大変参考になったセミナーでした。貴重な機会を有難うございました。女性比率の高い本社のため、是非もっと多くの職員に聞いていただきたい内容でした。(管理職、男性含む)データで見る不妊治療での出生数の拡大を踏まえると、ダイバーシティ、女性活躍推進の取り組みにおいて、会社としての不妊治療へのバックアップ体制の整備、周知はますます必要となるのではないかと感じました。
・治療を続けていく中で退職せざるを得ない方が多くいらっしゃることを知ってショックでした。国や自治体、企業のサポートが不可欠であることも理解しました。
・妊活をされている方の増加ペースが早く、相談を受ける確率が上がっていると理解できました。自分自身の関心が薄かったのではないかということに気づかされました。今後も理解を深めるために、キャッチアップしていきたいと思います。