活動を知る

議員勉強会・意見交換会

人口豊かな国へ:日本が出生率を上げるためにはどうすればよいか?

メルクセローノ株式会社が主催する勉強会・意見交換会にて、国会議員の方々に向けて、当事者として不妊治療と仕事の両立などの現状をお話ししました。

主催:メルクセローノ株式会社

開催日:2018年11月28日(水)

201811281.jpg

担当者の感想

「人口豊かな国へ:日本が出生率を上げるためにはどうすればよいか?」というテーマのもと、国会議員の方々を対象とした勉強会・意見交換会が東京・キャピトルホテル東急 桐の間にて行なわれました。

まず、この会を主催したメルクセローノ(株)の執行役員・不妊領域事業部長・池田秀子さんが講演されました。止まらない日本の少子化について、その要因や政策対応、日本と海外諸国の政策に対する専門家によるエビデンス・レビューなどを話され、ファミリーフレンドリーな社会をめざして提言をされました。

次に、医療法人浅田レディースクリニック 理事長の浅田義正先生が「妊娠・不妊症についての基礎知識」というタイトルで講演をされました。妊娠のしくみ、不妊症の原因、不妊治療について、そして妊娠率や流産率、卵子や卵巣予備能検査であるAMHのことなどを、くわしく話されました。

Fineからは、当事者から見た不妊治療の現状と課題をお話ししました。当事者が抱える負担や不妊治療の支援に関して、不妊に悩む方への特定治療支援事業の助成金の条件緩和や撤廃・拡充について、また仕事と治療の両立のための社会的理解と環境整備について提案しました。

講演のあとは質疑応答と意見交換になりました。
議員の方々からは「日本の体外受精の妊娠率が低いのは、なぜか?」という質問があり、また「一般の人への教育について」「助成金の制度設計について」などの話題へと広がりました。それぞれの立場からのご意見を聞くことができ、とても参考になりました。

朝8時という早いスタートにもかかわらず、約10名の国会議員や秘書の方々がお越しくださいました。少子化の観点から不妊治療に関心が寄せられていることを肌で感じることができました。

Fineでは、署名活動や要望書の提出など、国への働きかけを継続して行なっていますが、議員の方々に直接お話を聞いていただく機会は数少なく、とても貴重な機会となりました。
今回、当事者の意見を直接伝えるこのような機会をいただき、たいへんありがたく、会を主催されたメルクセローノ(株)様に心より感謝します。
(担当:高井紀子/Fineスタッフ)

*メルクセローノ株式会社は、2019年4月1日付で社名をメルクバイオファーマ株式会社に変更。


201811282.jpg
Fine (2019年3月27日)

ページの先頭へ