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(第14期)生殖心理カウンセラー養成講座・(第13期)生殖医療相談士養成講座

不妊体験者の声を聴く

私の不妊体験~治療が終わっても終わらない不妊~NPO法人Fineとピア・カウンセラーの活動の実際

主催:日本生殖心理学会

開催日:2019年6月15日(土)

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担当者の感想

日本生殖心理学会主催の生殖心理カウンセラー養成講座・生殖医療相談士養成講座(合同開催)にてカリキュラムの中の1コマ「不妊体験者の声を聴く」を担当させていただきました。

まず、私の不妊治療体験を治療中やその後の気持ちを中心にお話しし、治療を終えたからといって不妊から解放されるわけではなかったことなどをお話ししました。次に、Fineで行なったアンケートや、実際のピア・カウンセリングの活動から知った当事者の皆さんの声を紹介し、「不妊」と一言で言っても、感じ方・考え方が人それぞれであることなどをお伝えさせていただきました。

臨床心理士や、看護師、胚培養士、鍼灸師など専門家の方を対象とした養成講座でしたので緊張しましたが、皆さんとても熱心に耳を傾けてくださり、とてもありがたく感じました。また質疑応答では、「当事者が実際どう感じるのか」「当事者はどのようなことを望んでいるのか」というご質問があり、日ごろから当事者へよりよいサポートができるよう熱心に取り組んでくださっているご様子がわかり、とても心強く感じました。

アンケートには多くの方が感想をご記入くださり感謝で一杯です。お声かけいただきました日本生殖心理学会副理事長 平山史朗先生、並びに事務局の方には大変お世話になり、ありがとうございました。このような貴重な機会をいただきましたこと心から感謝申し上げます。
(担当:岡田麻衣子/Fine公認ピア・カウンセラー)



参加者アンケート

■今回の講演内容についてご意見、ご感想(抜粋)
・当事者の話を聴くことでどのように関わればよいか、どのように傾聴すればよいのかということを考えさせられた
・不妊による心理的・社会的、身体的な影響について具体的なイメージがついていなかったので、体験談でイメージをつけることができた
・貴重な体験談を聞けた。不妊治療は治療中も治療後もその後のその人の人生に関わる影響があることがわかった
・喪失体験が何度も繰り返し起こるのだということが具体的なエピソードを聞いてよく理解できた
・当事者の詳しい具体的な話を聴くことができ、医療者の対応に対する想いも「こう感じることもあるんだ」と考えさせられました

■今回の講義を受けて、あなたの中で変化はありましたか?(抜粋)
・患者さんは本当は医療に遠慮して話しているかもしれないと思った
・患者様一人一人に合う関わり方ができるよう、治療についての情報提供や、患者様の気持ちに寄り添えるよう努力が必要だと感じた
・看護師としてこういう時、ああいう時どういう関りがよかったのか、これからどのように関わっていけばいいか、見直し振り返っていきたい
・同じような状況の方でもいろいろな思いがあることを再確認できた
・不妊治療を受けている人の心の変化(挫折感・不安・期待感)夫婦の関係性についてあらためて考えさせられることが多かった

■次回はどのようなものを望みますか(抜粋)
・治療中に実際感じていたことなどをもっと詳しく聞きたい
・不妊治療をして結果妊娠できなかった方、治療を卒業して現在どういう思いか、今振り返ってどうか
・治療の結果子供を授からなかった人の体験、男性(夫)の体験


【今回の講義内容についての5段階評価】
5段階評価
Fine (2019年7月15日)

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