担当者の感想
第37回日本受精着床学会総会・学術講演会のシンポジウム3「第三者の関わる生殖医療の未来」で、岡山大学大学院 保健学研究科 教授の中塚幹也先生とともに、座長を務めさせていただきました。
シンポジウムでは4名のご発表があり、それぞれの質疑応答と全体討論をしました。ご発表の内容は、慶應義塾大学医学部 産婦人科学教室 浜谷敏生先生より「ドナー精子を用いた人工授精(AID)の現況」、大分県不妊専門相談センター 上野桂子先生より「JISARTにおける非配偶者間体外受精の現状と課題 ~患者・家族支援の観点から~」、不妊治療経験者より「わが子が誇りをもって生きられる社会を目指して ~日本の非配偶者間生殖医療への提言~」、金沢大学医薬保健学総合研究科 日比野由利先生より「子どもの知る権利について」でした。
会場はほぼ満員となり、活発な議論が交わされました。それぞれのお立場からのご発表は、どれも納得できるものがあり、考えさせられる内容でした。日本の法整備の遅れも話題となり、Fineでももう5年前になりますが、自民党「生殖補助医療に関するプロジェクトチーム」への意見書・要望書を6団体(※)共同で提出したことを思い出しました。(2014年4月11日)
https://j-fine.jp/activity/act/yobo-tokutei1404.pdf (提出した要望書)
https://ameblo.jp/npofine/entry-11821699203.html (提出の様子)
(※)要望書 提出団体
・NPO法人OD-NET(特定非営利活動法人 卵子提供登録支援団体)
・NPO法人Fine ~現在・過去・未来の不妊体験者を支援する会~
・すまいる親の会(AIDの選択に悩んでいる・AIDで親になった人の自助グループ)
・第三者の関わる生殖技術について考える会
・DOG(DI Offspring Group)非配偶者間人工授精で生まれた人の自助グループ
・フィンレージの会(不妊に悩む人のための自助グループ)
(担当:松本亜樹子/Fineスタッフ)