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長野県地方公務員労働組合共闘会議「地公労全県学習交流集会」

「不妊治療と仕事の両立 ~5,526人の当事者の声から考える~」

「まったく自分には無関係…と思っていました。ですが、今日さまざまな声や取り組みを知って、恥ずかしく思いました。全体に広めていかなくては、と思いました」(受講後アンケートより)

主催:長野県地方公務員労働組合共闘会議(略称:地公労)

開催日:2019年9月23日(月・祝)

写真の説明

担当者の感想

長野県の地公労様にお声がけいただき、「不妊治療と仕事の両立」をテーマに講演させていただきました。
今回お声がけをいただいたきっかけは、同僚の女性が不妊治療のために仕事を辞めることになったからだそうです。それで不妊治療の負担がどれだけのものか、仕事をしながらの治療がなぜ両立しづらいのか、そうした「不妊治療と仕事の両立の現状」について、組合の多くの方が知識を持ち、理解を広めてアクションにつなげることで、本意ではなく仕事を辞めなくてはならなくなる方を減らしたい、という思いで私どもにお声がけくださったそうです。
皆さま熱心にこのテーマに取り組み、学びを深めていらっしゃり、他県の「不妊治療と仕事の両立」についての取り組みの情報もキャッチされ、勉強会を開かれたとのこと。「仲間を不妊治療のための退職から守ろう」という熱い想いが伝わってきて、とても感激しました。
不妊や不妊治療をご存じでない方のために、まずそれらの簡単な説明から始め、さらに考えていただくための短いワークも入れさせていただきました。講演時間はあっという間でしたが、何とか無事に時間内に終了でき、参加してくださった皆さまから嬉しいご感想もたくさんいただいて、ホッと胸をなでおろしました。さらにその後、この講演の様子を「各組合の情報誌」にもご掲載くださったとのことで、皆さまのアクションの速さとその力強さを感じました。来年の春には必ずこの要望を通したいとおっしゃっていましたが、皆さまのご要望が実を結び、不妊治療をしながらでも大好きなお仕事を続けられる方が増えますようにと心から願っています。
(担当:松本亜樹子/Fineスタッフ)

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<ご参加者の感想(抜粋)>

・こうした話を聞きたい!と思っていたので、お話を聞けてよかったです。私も結婚して6年が経ちますが、子どもを持てずにいます。不妊治療を試みようともしましたが、小学校の学級担任をしながら、とても通院できず、それ以上の通院をあきらめています。
・不妊治療経験のある知人の話を聞くにつけ、このまま働き続けるのは無理だと思い、今年度末での退職を決めました。
・当事者の声を受けて、苦しんでいる人が多くいることを知り、1~3年の不妊治療休暇を取れるようにしたらどうかと思いました。産みたい女性、働きたい女性を、退職から守っていきましょう。個人の問題とせず、みんなで手をつないで広めていけるとよいと思います。
・不妊治療の負担、必要とする人の声、各職場での状況などさまざまなことを知ることができました。実体験が元になっているのも、とても心に響くものがありました。また、クイズ形式だったので、内容が印象に残りました。
・私の周りにも、不妊治療をしていた方がいましたが、管理職の理解を得るのが難しくとても悩んでいました。また、今の現場を考えると、人数がギリギリすぎて休むことができないという職場がほとんどだと思います。もっと安心して治療に取り組めるようになってほしいです。
・不妊治療について浅い知識しかなかったので、現状をよく知ることができた。自分事としてあまり考えたことがなかったが、自分の将来についても考えるきっかけとなった。不妊に悩み治療している方が少しでも安心して働ける環境を作っていけるとよい。
・まったく自分には無関係…と思っていました。ですが、今日さまざまな声や取り組みを知って、社会全体で取り組まなければならないと知って、恥ずかしく思いました。全体に広めていかなくては、と思いました。
・治療をしても子どもを授かることができないことも多く、そうした場合不妊治療後のケアまで含めた制度、もしくは周囲の理解をすすめることが必要と感じた。また、人工授精・体外受精・顕微授精以外にも、卵子提供・精子提供、海外の病院での治療ということもあります。いろいろな生き方・働き方を選択できる、そしてそれを受け入れる風土を広げていく活動として、自分たちも身近な人たちと語る場を設けて多くの人に知ってもらうことが必要と感じた。
・不妊治療という言葉は聞いたことがありましたが、具体的にどのくらいの方が悩まれているのか、どのくらいの子どもが生まれているのか知りませんでした。講演をお聞きして、周囲の理解が本当に必要だと感じました。
・みんなが勉強しなければいけない内容だと感じました。しっかりと理解を深め、安心して妊活したり、サポートできるような風土づくりができればと思います。
・よいお話でしたが、女性部ではなく青年部の話かなと思いました。もっとタイムリーな人が聞いた方がよいと思いました。こういうことを女性のみ(男性も少しいましたが)が聞いていること自体が問題ではないかと思います。
・とても勉強になりました。不妊治療をしている仲間がいたら、絶対協力応援してあげたいです。

Fine (2019年10月29日)

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