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不妊に関する市民公開講座/第37回茨城生殖医学懇話会

不妊体験談~夫婦で感じたこと~

不妊治療中の夫婦のすれ違い、また言葉足らずで当時は気づかなかったけれど、お互いを気遣う思いがあったことをお話しさせていただきました。

開催日:2019年12月22日(日)

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担当者の感想

茨城県で開催されている『不妊に関する市民公開講座』と『第37回茨城生殖医学懇話会』に登壇させていただきました。

午前に開催された市民公開講座は『不妊を克服する』というテーマでした。最初に私から『不妊体験談~夫婦で感じたこと~』と題して不妊治療中の夫婦のすれ違い、また言葉足らずで当時は気づけなかったけれど、お互いを気遣う思いがあったことをお話しさせていただきました。参加の皆さまのなかには時おりうなずいたり涙ぐんだりされる方もおられて、少しでもつらい気持ちに寄り添えたらと思いました。

続いて慶應義塾大学 医学部 産婦人科教室専任講師 浜谷 敏生先生から『がん生殖~妊孕性温存に向けた産婦人科の取り組み~』の講演がありました。生殖医療なしではがんの治療が始められないほど生殖医療は大変重要で、特に若年の患者の方にとっては深刻な問題であることに気付かされました。

最後は浜松医科大学付属病院 産科婦人科 助教/病院講師 中山 毅先生の『漢方を不妊治療にとりいれてみませんか!』の講演がありました。「気」「血」「水」のバランスを整えると、冷え性やストレスだけでなく不妊症のメンタルヘルスケアにも良いとのお話でした。東洋医学での漢方の考え方をとりいれることで不妊治療のアプローチがひとつ増えることがわかり、たいへん参考になりました。

午後は医療関係者が対象の『第37回茨城生殖医学懇話会』で発表させていただきました。午前の内容に加え、私自身の活動から、Fineの電話相談を行っていること、そこでは孤独で行き場のない思いを訴えてこられる方に「ひとりではないよ」と伝えていることをお話ししました。

不妊治療の現場での最先端の内容の講座でしたので、治療中の方にとっても貴重な機会だったと思います。このような機会に演者として参加できたことを大変光栄に思います。茨城県産婦人科医会をはじめ関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。
(担当:大塚弘恵/Fine公認ピア・カウンセラー)

Fine (2020年3月 2日)

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