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令和2年度三重県不妊相談・治療支援事業「不妊治療と仕事の両立を考える講演会」

不妊治療と仕事の両立の現状と課題

日本における不妊治療の現状と、当事者が抱える4つの負担を、アンケートの数値や当事者から寄せられた声を用いてご紹介しました。また、仕事と不妊治療の両立の課題について、私自身の体験も交えて、行政と企業に求められることをお伝えしました。

主催:三重県 子ども・福祉部 子育て支援課 母子保健班

開催日:2020年10月15日(木)

担当者の感想

三重県では、不妊治療を受けやすい環境づくりを推進するため令和元年12月に県と労使団体や医師会等の6者による連携協定を締結しました。今回の講演会は、その関係機関との連携を強化するための取り組みの一環で開催されました。
まず初めに、三重県独自の当事者アンケート調査で、不妊治療と仕事の両立が難しいと感じている人が66%、治療のために仕事を辞めたり変わったりした人が14%と、治療と仕事の両立で苦労している実態報告がありました。
次に講演①として、みのうらレディースクリニック院長 箕浦博之先生から、「不妊治療の特徴について」と題して、医療情報についてのご講演がありました。独自の治療実績や統計、実際の治療の動画で不妊治療の頻繁な通院の必要性について、大変わかりやすくご説明をいただきました。
講演②では、私から当事者の立場として、「不妊治療と仕事の両立の現状と課題」と題して、当事者が持つ4つの負担のうち、特に経済的な負担と時間的な負担について、アンケート調査結果や実体験に基づいてご説明しました。
講演③は、株式会社東レ経営研究所 ダイバーシティ&ワークライフバランス推進部 コンサルタント 永池明日香氏より「不妊治療と仕事が両立できる職場を目指して」と題して、講演がありました。制度設計や風土醸成のために企業が考えるべきことを、先進事例の紹介を交えて具体的にお話しされました。

本講演会は、会場とオンラインのハイブリッド開催で、会場には32人、オンライン参加が56人の総勢88名の方にご参加をいただきました。
行政、労使、医療がタッグを組んだ三重県の先進的なお取り組みに、当事者団体として貢献できたことを大変ありがたく思っています。

三重県では今後も不妊治療と仕事の両立の環境整備の推進が計画されており、Fineは引き続き三重県のお取り組みに協力させていただく予定です。
このような機会をいただきましたこと、さらにはご担当者様、関係者様の丁寧な運営に感謝申し上げます。
(担当:野曽原/Fineスタッフ)

Fine (2020年11月20日)

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