不妊治療・不育症と仕事の両⽴に向けた研修(マネジメント層向け)
マネジメント層に向けて、不妊治療・不育症について正しく知り、不妊治療と仕事の両立の課題を知ることで職場内の円滑なコミュニケーションに役立てる。
開催日:2021年1月7日(木)
担当者の感想
2021年1月7日、11:30〜13:30でマネジメント層の職員に向けた研修を実施しました。不妊や不育に関わる研修を中央省庁が独自で職員向けに実施するのは今回が初めてのことで、大変先駆的な取り組みです。
研修に先立ち、大臣官房秘書課が経済産業省の全職員向けにアンケートを実施した結果、不妊治療を受けたことがある、または治療を検討中、検討したことがあったと答えた人が約4割でした。そこで「不妊治療・不育症と仕事の両立について基礎的な情報をもっと知りたい」「チーム内に悩んでいる人がいた場合、マネジメント上どう配慮すべきか知りたい」といった声に基づき、オンラインによる研修会が実施されることになりました。
最初に不妊治療と不育症の現状、当事者が抱える4つの負担のうち特に経済的負担と時間的負担の現状とその課題について、Fineが実施したアンケート調査のデータを用いながら、また私の治療と仕事の両立体験を元にお伝えしました。
次に今回はマネジメント層向けの研修でしたので、プレ・マタニティハラスメントの定義や声かけの言葉、ポイントなどについて、ケーススタディを交えながら円滑なコミュニケーションの方法もお伝えしました。
最後に、ダイバーシティ&インクルージョン実現のために、不妊を正しく知る、話しやすい環境を作る、適度な距離感を保つ、部下のシグナルに気づくという4つのポイントについて、すでに改善を進めている組織の事例を踏まえながらご紹介しました。
参加者の方からは「多くの人が不妊治療を受けたり、検討したりしている状況で、不妊治療に関する知識を管理職が身に付けていることは必須だと思います」「具体的なデータを示してもらいながら、不妊治療に臨んでいる方々の現状を知ることができたのは非常にいい機会だった。マネジメント層にはぜひ受けてもらいたい内容です」「不妊について、正面から講義を設け、省内全員に聴講者を募ったことは大きな一歩だと思いました」など、ありがたい感想をいただきました。
あらためまして、このような機会を頂戴しましたことに感謝申し上げます。
(担当:野曽原誉枝/Fine スタッフ)