不妊治療・不育症と仕事の両⽴に向けた研修(広く職員向け)
職員の皆さんに向けて、不妊治療・不育症について正しく知り、ライフ・キャリアプランの具体的なイメージを持ち、不妊経験に関係なく仕事を進める上での円滑なコミュニケーションについてお伝えしました。
開催日:2021年1月8日(金)
担当者の感想
2021年1月8日、11:30〜13:30で職員に向けた研修を実施しました。不妊や不育に関わる研修を中央省庁が独自で職員向けに実施するのは今回が初めてのことで、マネジメント層とその他広く職員向けに分けて、知る機会と合わせてコミュニケーションの実践にまで踏み込んだ本格的な内容は、大変先駆的な取り組みです。
研修に先立ち、大臣官房秘書課が経済産業省の全職員向けにアンケートを実施した結果、不妊当事者からは「不定期に年休を多用しなければならない」「治療中は出張の多いポストに行きにくい」「30代半ばを超えないとキャリア制約上、子どもをもうけにくい」などの悩みが寄せられました。そこで、若い職員が家族、子ども、そしてキャリアを自ら前向きに選択できるように正しい知識を提供することを目的として、オンラインによる研修会が実施されることになりました。
最初に不妊治療と不育症の現状と、当事者が抱える4つの負担のうち特に経済的負担と時間的負担の現状とその課題について、Fineが実施したアンケート調査のデータを用いながら、また私の治療と仕事の両立体験を元にお伝えしました。
次に、今回は職員皆様向けの研修でしたので、不妊治療と仕事を両立するために明日からできることや、仕事のやり方や病院選びについて実体験を元にお伝えしました。また、コミュニケーションに関しては、アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)の具体例をお伝えしながら多様な社会、多様な価値観を認めあう社会に必要なポイントなどをお伝えしました。
参加者からは「不妊治療については、ぼんやりとした知識しか無かったので、具体的な数値や当事者の生の声を知ることができて有意義でした」「これからの働き方を検討するうえで、非常に勉強になりました」などの感想をいただきました。
あらためまして、このような機会を頂戴しましたことに感謝申し上げます。
(担当:野曽原誉枝/Fineスタッフ)