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イクボス育成講演会

イクボス育成講演会 不妊治療と仕事の両立支援

不妊や不妊治療についての基礎的知識に加え、日本における不妊の現状と当事者の課題、また、不妊治療と仕事の両立のために必要なことを、Fine独自のアンケート結果等を踏まえてお伝えしました。

主催:名古屋市総務局職員部 人材育成・コンプライアンス推進室

開催日:2022年5月27日(金)

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担当者の感想

名古屋市総務局職員部 人材育成・コンプライアンス推進室様からご依頼をいただき、イクボス育成研修として「不妊治療と仕事の両立について」の講演を行ないました。名古屋市様ではこのたび不妊治療休暇を創設されたとのことで、「不妊治療と仕事の両立を支援するため、不妊治療について正しく理解し、仕事との両立において職員が直面する状況を共有し、必要なサポートを行なうことができるように職場内の不妊治療者に対する理解を深めたい」と、今回の研修会のご依頼をいただきました。当日は、部長級・課長級職員及びハラスメント相談員、仕事と子育て両立支援相談員の方々、約130名がご参加になられました。会場の名古屋芸術創造センターのホールでは、新型コロナウイルス感染予防のため、席は指定席とされ参加者同士の間に十分な距離が取られていました。
第1部は、いくたウィメンズクリニック院長の生田克夫先生のご講演でした。妊娠のしくみと不妊、不妊治療の実際について、医学的な面から写真や動画を多数使われて、とても詳しく解説してくださり、私も大変勉強になりました。
第2部は、私が講演しました。私がお伝えした内容は「不妊や不妊治療の現状と基礎知識」「不妊当事者の4つの課題」「不妊治療と仕事の両立の課題」「両立のために必要なこと」「ケーススタディ」「イクボス実現のために必要なこと」などで、クイズを出したり、ワークやディスカッションも交えて進めていきました。ワークでは、皆さまとても熱心にご参加くださり、予定をしていなかった質疑応答の時間も設けました。随所に挟んだディスカッションでも皆さま熱心に話をしてくださり、講演後には「こういう現状は全く知りませんでした」「とても勉強になりました」「わかりやすくて、ためになりました」などの感想もいただき、とても嬉しく思いました。
当日は総務局長の難波様もお越しくださり、真摯にご参加くださって、「また引き続きこのような機会を持ちたい」とおっしゃってくださり、感激しました。このように不妊や不妊治療に関して、市全体で「理解しよう」と取り組んでくださることで、当事者が話しやすい環境ができ、治療も仕事もあきらめずに両立できる職場環境が整えられていくと思え、一当事者として大変ありがたいことだと思いました。ご担当いただいた安藤様、山田様には事前のお打ち合わせから当日まで、大変お世話になりました。このような貴重な機会をいただきましたこと、心から感謝しています。
(担当:松本亜樹子 / Fine スタッフ)



参加者アンケート

■今回の講演内容についてご意見、ご感想(抜粋)
・不妊治療の実態、効果、負担や苦痛、費用、医療の現場や医師の対応など、現場を知らなければわからないことを、初めて丁寧に教えていただき、感謝します。また、当事者の希望だけでなく、重い負担や心情など、ワークライフバランスに必要な職場風土の構築に向け、いい勉強ができました。さらに、政策や計画を構築し、少子化対策を行なう企画部門にとっても、生々しい現場の実態として必要な知識であると思います。
・女性でもなかなか当事者でないと聞くタイミングがない話で、非常に興味深く聞かせていただきました。治療がとても大変なことを知り、職場や周りにそのような人がいたら、今までよりも気持ちが寄り添えるような気がします。多くの人に知っていただきたい事実ばかりでしたので、ぜひまた講演をしていただきたいです。
・自分の職場に不妊治療をされている方がみえるので、大変参考になった。その方の大変さを今回の研修で知ることができ、いっそうのサポートをしていきたいと感じた。このような研修を是非多くの職員が受講すると良いと思った。
・不妊治療を受けているいないにかかわらず、しっかりと制度の説明を行ない、相談があった場合にはどんな方法が取れるのか提案できるようにしていきたい。
・あらためて妻と一緒に治療に向き合う勇気をもらえた気がします。

Fine (2022年7月29日)

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