【患者にとっての胚培養士 ~患者は何を望んでいるか~】
「患者さんの声を聞かせていただいてモチベーションが上がりました。」(受講生の感想より)
開催日:2018年9月30日(日)
担当者の感想
岡山大学生殖補助医療技術教育研究センターは、生殖補助医療技術者(胚培養士)の養成や、現場で活躍する胚培養士へのリカレント教育、生殖補助医療技術研究を行う教育研究機関です(HPより)。
当日は東京の会議場にて、胚培養士の方、検査技師の方、それ以外の医療関係者の方など、さまざまな方が受講されていました。また、ビデオセミナーという形式もとられるとのことで、講義は質疑応答まですべてビデオに収録されていて、そのぶん緊張しながらお話させていただきました。
他の講師の方は、ほとんど技術に関する講義です。とても難しいお話の中、ひとりだけ、日本の不妊治療の現状や、それを踏まえた患者の立場、またアンケート結果からみる患者のニーズ、胚培養士に対する思いなどをお伝えしたのですが、参加者の皆さんが終始真剣にお聴きくださり、また質疑でも積極的にお話下さって、とても嬉しく思いました。不妊治療、特にARTには胚培養士の方はなくてはならない存在です。患者の中にはその存在を知らない人もまだいることを、常日頃からとても残念に思っています。Fineでは「Fine祭り」などの際には、日本エンブリオロジスト学会様にご協力いただき、スペシャリスト相談と名付けた個別相談を無料実施していただいています。毎回とても公表で、このために早くから並ばれる方もいらっしゃるほどです。相談ができた方は、皆さんとても嬉しそうにしていらっしゃったり、納得されているなぁと思います。こうした光景が普段のクリニックや病院でも展開される日が来ることを願っています。
(担当:松本亜樹子/Fineスタッフ)
■受講者の感想(アンケートより抜粋)
・患者さんの声を聞かせていただいてモチベーションが上がりました。
・患者様と関わることが全くないので患者さまの生の声や日本の不妊治療の現状がリアルに聞けて良かったです。
・とても良かったです。少し気持ちが楽になりました。
・患者様のニーズに出来るだけ答えていただきたい気持ちとそれが不可能な人員、時間の問題等考えさせられました。
■これまでの関連レポート
http://j-fine.jp/activity/article/2014/01/post-18.html