活動を知る

聖路加国際大学 認定看護師教育課程(不妊症看護コース) 「生殖医療と社会」

「自助グループ活動の国内外の動向」

「看護師の関わりが、その患者のその後の人生に多大な影響を及ぼす可能性があるということを知ることができました。」(受講生の感想より)

主催:認定看護師教育課程 - 聖路加国際大学 教育センター

開催日:2016年1月30日(土)

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担当者の感想

今年も、不妊症看護認定看護師の教育課程の授業にお声掛けいただき、講義をさせていただきました。
患者団体の活動や患者の気持ちを知りたいと言っていただけることは、いつでも何度でも嬉しく、ありがたいことです。
Fineでは、随時不妊や不妊治療に関するアンケートを実施しています。今回の講義では、これまでの「コミュニケーションアンケート」や「経済的負担アンケート」に加えて、昨年プレスリリースも出した「不妊治療と仕事の両立アンケート」の結果とその分析を踏まえ、今まさに治療真っ最中の当事者の悩み、また病院に通うことで、どのような負担が生まれ、それをどのようにとらえているか、などをお話しさせていただきました。受講生の皆さんは、時折メモを取りながら、とても熱心に聴いてくださいました。皆さんが日ごろ患者さんに関わっているご姿勢を垣間見ることができた気がしました。
講義の中で、今回は久しぶりに、自分自身の治療の体験と、その時関わってくださった一人の看護師さんについてのエピソードもお話しさせていただきました。いつも時間がギリギリなため、このあたりの自分の体験は割愛することが多いのですが、私が大好きで、恩人と思っているその看護師さんのことを、認定看護師を目指している皆さんにお話しすることができ、そして皆さんがそれを真摯に受け止めてくださって、本当に嬉しく思いました。
また講義の最後では、ご担当の先生のご配慮により、昨年末に上梓した拙著『不妊治療のやめどき』( WAVE出版)のご紹介をしてくださり、更に、急きょその本のサイン会までもさせていただき、恐縮するとともにとてもありがたく思いました。そして、皆さんが口々に「治療のやめどきの患者さんに対する看護支援もしていきたい」とおっしゃってくださり、当事者の一人として心から嬉しく、感銘を受けました。
皆さんが、この春、不妊症看護認定看護師さんとして更に輝かれることを祈念しています。

(担当:松本亜樹子 Fineスタッフ)



【受講者の感想(アンケートより抜粋)】

・不妊当事者の思いにちかづけたように思いました。改めてもっと患者さんの声に耳をかたむけられるようにしたいです。
・自助グループの活動内容が理解できた。助成金やセトロタイドなどにファインの方々が動いてくださっていたことを知り、すごいと思いました。
・松本さんのお話がわかりやすく心にひびきました。当事者の方の気持ちも伝わりました。
・クリニック内でもアンケートを行っているが、医師、看護師、受付、培養士や環境についてクリニックの改善を目的とした内容である。講義であったアンケートは患者自身の内容であったため、具体的でわかりやすい。自施設の患者もどのような状況でどんなことを感じているのか確認したいと思った。
・もっと自分の看護を振り返り、共感を行うことができているのか、上から目線の看護になっていないか考える機会となりました。ありがとうございました。
・いつも、「この人何か話したそうだな」とか「話を聞いてあげた方がいいかな」と思いながら、声かけできずにいる自分がいる気がします。先生のお話をきいて、私でも役に立てることがあるのかもしれないと思いました。少しでも気付いたら、声かけをしていきたいと思います。そして、自分のHappyも考えたいと思います。

【これまでの関連レポート】

旧スタッフブログ
http://blog.livedoor.jp/npofine/archives/65030323.html
http://j-fine.jp/activity/article/2010/07/post-1.html
http://j-fine.jp/activity/article/2012/09/post-20.html
http://j-fine.jp/activity/article/2014/02/post-22.html
http://j-fine.jp/activity/article/2015/03/seiroka201503.html


【今回の講義内容についての5段階評価】
5段階評価
Fine (2016年4月 1日)

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