「自助グループ活動の国内外の動向」
「患者の目標、目的、ゴールはさまざまで、一人一人、すべての人がこの3つを理解し、納得しながら治療していないと思いました。それを支援できる看護をしたいと思いました」(受講生の感想より)
主催:認定看護師教育課程 - 聖路加国際大学 看護実践開発研究センター
開催日:2018年9月15日(土)
担当者の感想
今年度も不妊症看護認定看護師の教育課程の授業にお声掛けいただき、認定看護師さんの授業で講義をさせていただきました。しかし、認定看護師というのは、日本看護協会が定める「認定資格」に合格された看護師のことです。(参照:http://www.nurse.or.jp/)
しかし、今年はショックなことをうかがっていました。なんと、この不妊症看護認定看護師の認定講座が、今年で終わってしまうということなのです。さまざまなご事情があるのだろうと思いつつ、日本全国ではまだまだ不妊治療をしている人は増える一方であり、そのサポート制度は整っているとはまだ言い難い状況。そんな中、私たち患者がとても頼りにできる不妊症看護認定看護師さんが、今以上増えることはないのだと思うと、やはり残念でなりません。しかし、これまでに認定された方と、今年認定されるであろう、本日の受講生の皆様を含めると、200名弱の方が全国にいらっしゃるということです。そのすべての皆さんが一人でも多く、患者と話せる機会を持ってくださることを願います。
今年の受講生の方は8名。全国から集まってこられていて、不妊専門クリニックにお勤めの方から、大きな病院にお勤めの方、年齢もバラバラでした。しかし、例年変わらないのは、初めてなのにあったかい空気。やはりばつぐんの安心感を皆さんお持ちだなぁ、と思います。講義の90分はあっという間。昨年は集計が間に合っていなかった「仕事と不妊治療の両立に関するアンケート Part 2」の結果もしっかりお伝えし、患者の立場から看護師さんたちに望むことのお話もさせていただきました。皆さんうなずきながら、メモをたくさん取りながら、真剣に聞いてくださって、嬉しく思いました。皆さんが来年の試験に合格され、更にご活躍されますようにと祈念しています。
(担当:松本亜樹子/Fineスタッフ)
■受講者の感想(アンケートより抜粋)
・患者さんがクリニックや病院に対し、どんな思いを持っているか、とてもよくわかりまいた。不妊治療に対するリアルな思いを理解し、看護師としてできること、患者さんに誠実に向き合いたいと感じました。
・働きながら頑張って治療を受けられている患者さんに、ねぎらいの言葉を掛けたいと思います。クリニックの中で患者さんの要望がきけることはないか、患者さんの意見を見直していきたいと思います。
・初めてFineの方と会って、話を聴けて、今まで難しい言葉で勉強していたことが心に響く言葉として聴くことができてよかった。
・不妊の方の孤独感や府の気持ちが、仲間を見つけることで、こんなにも前向きに活動できる力を持っていると気づいた。不妊という側面以外の力や経験を知りたいと思った。
・心に響きました。涙が出ました。医療機関でFineの情報提供を行なっていくべきだと思いました。
・不妊治療を社会、企業にもっともっと理解してもらいたいと感じ、そのために何ができるか考える事がこれから必要だと思いました。
・患者の目標、目的、ゴールはさまざまで、一人一人、すべての人がこの3つを理解し、納得しながら治療していないと思いました。それを支援できる看護をしたいと思いました。
・大規模なアンケートを実施されており、とても参考になりました。
・当事者の方々の意見にもっと耳を傾けないといけないなと思いました。
・初めてFineの方と会って、話を聴けて本当によかったと思った。言葉がリアルで、想像しやすかった。心に入ってくる感じがした。
・不妊の経験をされた方の強さを感じた。自分で何とかしていく力を持っているということを忘れずにいたいと思った。
■これまでの関連レポート
http://j-fine.jp/activity/article/2017/11/seiroka170930.html
http://blog.livedoor.jp/npofine/archives/65030323.html (旧スタッフブログ)
http://j-fine.jp/activity/article/2010/07/post-1.html
http://j-fine.jp/activity/article/2012/09/post-20.html
http://j-fine.jp/activity/article/2014/02/post-22.html
http://j-fine.jp/activity/article/2015/03/seiroka201503.html
http://j-fine.jp/activity/article/2016/04/seiroka201601.html