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福島県立医科大学医学部 臨床倫理公開講座

「生殖補助医療をめぐる倫理」

「不妊治療の結果は、子供を持ったり持たなかったりすることでどう生きていくかを夫婦で考えられるようになること」(受講生のチャットより)

主催:福島県立医科大学医学部 人間科学講座(生命倫理学分野)

開催日:2021年6月18日(金)

担当者の感想

例年お声がけをいただいている、福島県立医科大学医学部の人間科学講座で、本年も引き続き登壇の機会をいただき、本年も2コマの授業を担当させていただきました。
昨年は、コロナ禍による、はじめての全員オンライン開催で、登壇の私も自宅から、受講者の学生の皆さんもそれぞれご自宅からだったのですが、今年は私だけがオンライン登壇で、参加の皆さんは大学にて集合受講となりました。昨年のように全員がオンラインの場合は、グループワークはZoomのブレイクアウトルームを利用して実施することで、むしろ強制的に(笑)グループワークの形をとることができましたが、今年は私だけがオンラインということで、自ら動いてグループワークを促すこともできないし、どうしたらいいか考えあぐねていました。しかし、当日の会場で藤野先生はじめ、福田先生、末永先生と皆様で、グループワークのグループ作りの促しをしてくださり、大変助かりました。会場でのマイクフォローもしていただき、おかげさまでグループワークも滞りなく進めることができました。
参加者の皆さんの終了後のコメントを拝見しても、皆様がたくさんのことに気が付いてくださったことが伝わってきて、とても嬉しく思いました。
そして今年は、最初に私を見つけて声をかけてくださった藤野先生がご担当くださる、最後の回になるとうかがっていました。最後にお目にかかれなかったのはとても残念ですが、ご受講の皆様の輝かしい未来とともに、これからの藤野先生のご活躍も祈念しています。
(担当:松本亜樹子/Fineスタッフ)



受講者の感想(アンケートより抜粋)

・不妊について、自分または自分の将来のパートナーが生殖能力がなかった場合のことを想像しながら講義を受けさせていただきました。16人に1人が体外受精で生まれていると聞き本当に他人事ではないと思いました
・これまで不妊治療について学ぶことはあってもディスカッションをすることはなかった。自分は精子提供/卵子提供についての話が心に残った。自分がもし子どもだったら、本当の親を知りたくなるであろうと考えた
・結婚して子供が生まれてが自然と考えられている世の中で、不妊に悩む人たちはとても精神的に追い詰められるのではないかと思いました。今後は不妊治療がより受けられやすい世の中になり、不妊治療がマイノリティで偏見を持たれるようなことが無くなればよいと思いました
・病院の多くは不妊治療の成績を掲載していないという話は驚いた。またアンケートの結果で、多くの人は今の最後の病院に満足しているが、それは転院した結果だということにも驚いた。転院の話は意外で、この結果は医師として考えなくてはならないことだと思った
・日本では少子高齢化が進み、若い世代の減少が問題視されていますが、一方で不妊に関する法や権利が制定されておらず、この問題も一要因となってしまっているのではないかと思います
・不妊治療の主役は?という問いに、夫婦二人ととっさに考えてしまいましたが、生まれてくる子供であってほしいという先生の答えを聞き、はっとさせられました。私自身、将来子どもが欲しいと考えていましたが、生まれてくる子供を主役という考え方を大事にしたいと思いました

これまでの関連レポート

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Fine (2021年6月30日)

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